秋の気配と事故った役者

 久しぶりにバイクなどに乗り、稽古場などに行き、稽古なんかしたりして。
9月という世にも憂鬱な季節を迎え、少しでもモチベーションが下がらないようにしようという、ささやかな抵抗だ。
 実際のところ、秋は気温が下がって冷静になることが多い。夏の失敗を秋に後悔するのだな。
今年も後悔予備軍が日本全国津々浦々にひしめいている。俺には見える。

 バイクで事故ったオギノ式が久しぶりに稽古場に来た。頭は包帯でぐるぐる巻きにし、松葉杖というありさまだ。喋ると折れた肋骨が痛むらしく、ジェスチャーで事故の状況を説明してくれた。俺なりに翻訳してみた結果を以下に記す。

 「ワタシ、マタガル、右、左。大丈夫ネ、大丈夫ヨ、チガウアル、ダイジョウブナイアル、ヨコカラ、ドスンアル、ワタシ、バタンキューアル」

 なぜかインチキ中国人風になってしまったが、やむを得まい。

 稽古後、一人寂しく焼酎を飲む。