大根好き

 夕飯にサンマを食い、秋を感じる。
 夏が終わったばかりの頃は、夏に未練があって、「秋なんてとんでもねえ」という精神状態だったが、サンマに登場されちゃ、何も言えねえ。
 しかも大根おろしまで出された日にゃ、「参りました」と頭下げるしかねえ。

 何しろ俺は大根おろしが好きで、大根おろしさえあれば飯が3杯食える人間だ。
 あと、大根の葉っぱの味噌汁も好きで、葉つき大根を見ると胸の高鳴りを抑えられない。
 以前、西友で葉つき大根が一本98円で売られていた時、2本買ってしまった。
 大根の煮物と、大根の葉を味噌で炒めたやつと、大根おろしと、大根の実と葉の味噌汁がその日の献立だった。

 それほどまでに大根が好きなのに、話が合う友達がいないのは寂しい。
 たまに「俺、大根好きだよ」という奴に出会っても、おでんの時に「こんにゃく」に浮気するなど、大根に対して失礼な態度を取ったりする。
 ちなみにさっき、YAHOOで「大根」というキーワードで検索したら、「よみがえれ練馬大根」という力強いタイトルのサイトを発見した。
 今、泣きながら見終わったところだ。何だかよくわからないけど頑張って欲しい。
 参考までにURLを。
 http://www.city.nerima.tokyo.jp/daikon/

 しかし食い物のことが気になるのは、やはり秋だからか?
 さっきも気がついたら饅頭を食っている自分を発見した。
 慌てて吐き出したが、なぜ吐き出したのだろう?
 目の前にあるとつい食ってしまう食べ物ランキングと言うのが自分の中にはあって、1位に輝くのが饅頭なのだ。
 2位以下のランキングは以下の通りである。

 2位 ピーナッツ
 3位 甘栗
 4位 みかん
 5位 レーズン

 5位のレーズンについては何も聞かないで欲しい。「好きなんだものしょうがないじゃん」と言うしかない。
 何しろ中学の時遠足のおやつにレーズンを買っていったくらいだからな。
 その心意気に免じて許して欲しい。

 そういえば以前、オギノ式がべろべろに酔っ払って前後不覚になっている時に、横岳から「巨峰がありますよ」と言われた瞬間、「キョホウ、クイタイ」と起きだして、ニヤニヤしながら巨峰を食べ始めたことがあった。
 それを見て丸ちゃんが、「こいつはフルーツバカですから」と言った。
 言い得て妙だ。
 他にはどんなバカがいるんだろう?
 7月の「夏の子プロ」の稽古中に、三代川はアイスばかり食っていたっけ。
 するってえと奴は「アイスバカ」だな。
 昔のバイト先の店長はイチゴが大好きで、娘を連れてイチゴ食べ放題のイチゴ園に行き、200個食ったと自慢してたっけ。
 バイト仲間が誕生日を迎えて、ケーキを買って皆で祝った時に、真っ先にイチゴを食べた俺に向かって店長は、
 「イチゴを真っ先に食べるような奴はクビだ」
 と人事権を行使しようとしたからな。この人は間違いなく「イチゴバカ」だ。
 今、どこで何をしているのだろう。