暖房器具始動

 1時に起き、部屋の掃除をしてから、ストーブとホットカーペットを出す。
 11月になるまで出すまいと思っていたのだが、吐く息は白く、部屋は小金井市であることを考慮した。
 なにしろ北海道より寒いからな、小金井は。

 以前、台所の蛇口からしずくがたれていて、一晩明けると立派なつららになっていたことがあった。
 「これはどういうことだい小金井? 君、東京だろ?」
 そう思ったが、その後も税金は安くならなかった。

 夜、新聞屋の兄ちゃん来る。
 ひょろっと痩せたメガネ君だったはずなのに、しばらく見ないうちに太っていた。
 「5ヶ月分たまっているんですけど…」
 「あそ。もういらないから止めて」
 にべもなく答えてしまった。
 彼はまばたきを24コマ/秒に切り替え、寂しそうに去っていった。
 さよならメガネ君。さよなら。
 しかしなぜ彼は太ったのだろう?