ピリピリ稽古

 その昔木野花さんのドラマスタジオにいた時に一緒だった石川さんが稽古に来た。
 会うのは3年ぶりくらいだ。

 トップページに書いてある、「友人の芝居を見に行った時に会った女友達」とは、実は彼女なのだ。

 それから「断末魔の轟木氏」に出演したマミちゃんが見学に来た。
 彼女、今日が誕生日らしい。おめでとうマミちゃん。

 稽古は、珍しく人が沢山集まった。
 マラソンから帰ってくると、米倉以外全員いた。
 今まで少ない人数に慣れていたので、簡単に逆上してしまった。

 エチュードや台本読みをいくつかやる。健ちゃん、石川さんを前にしていつもと様子が違う。
 かなりピリピリした感じだった。

 石川さんも稽古に参加し、いくつかエチュードをやる。
 なんと言うか、実にムズムズした感じになった。
 自分の中のクロノス的に配置された演劇体験の歴史が、急にごっちゃになってしまったみたいだ。
 ここが学芸大なのか、マグネシウムリボンなのか、ドラマスタジオなのか、わからなくなってしまった。
 煙草も吸っていなかったから、さっきも書いたが俺は簡単に逆上してしまった。

 しかし逆上し続けるというのも辛い。
 それは精神の無酸素運動だ。
 そのうちラリってくる。あらぬことを口走ったりする。

 稽古の終わりに健ちゃんが皆に活を入れた。
 彼の本音は「稽古に来い」と言うことだ。そりゃそうだ。

 稽古後、鍋横で飲む。
 ”わっちゃん”こと渡部君と話す。彼は先月末から、丸ちゃん、オギノ式と共に共同生活を始めているのだ。
 しかも結構いい部屋に住んでいるらしい。
 それが悔しい。
 まるで侮辱されたみたいだ。

 「今度遊びに行くよ」
 と言ったら、オギノ式とわっちゃんは、
 「どうぞ」
 と言ってくれた。
 その言葉を一生後悔させてやろう