成人式

 マグネシウムリボン台本のことを考えていてふと気がついてみれば、”破戒僧”飯野の主宰する阿佐谷南南京小僧の稽古初日まであと一週間と迫っているじゃないか。
 世間を見渡せば21世紀の滑走路はすっかり離陸済みといった感じ。
 昔から時間の野郎は油断がならないと思っていた。最近特にそう思う。
 むしろ時間の方が俺のことを避けているみたいだ。俺、何かしたっけ?

 昨日は成人式で、高松の方では結構会場が荒れたみたいだ。
 最近の若い連中の暴れっぷりを見ていて思うのだが、これは世代間の戦争かもしれない。
 メディアでは十代の少年犯罪がクローズアップされている。
 そして彼らの親世代といえば四十代くらいだ。彼らは15歳くらいの頃、品行方正だったか?
 どうかねえ。確かその頃、校内暴力が流行ってなかったっけ?
 そのまた親の世代は多分、太陽族あたりだろう。戦後のどさくさで悪いことをいっぱいした世代だ。

 多分、15歳の時にキレるのは仕方がないことなんだろう。
 相手が誰か、後でどうなるのか、そんな事がどうでもよくなるのが「キレる」ということなんだろう。
 そしてその原因は大人達が作った社会にあるのだろうし、大人達は大人達で「キレる」ことが出来ずに社会の流れを淀ませている。
 こうなったら、みんな仲良く一斉にキレた方がいい。
 歴史を振り返ってみれば、人間はしょっちゅうキレていたのだ。
 十字軍とか、聖バーソロミューの虐殺とか。ナチスドイツとか、ポル・ポトとか。
 キレ合いの果てにあるものは、一望の荒野かもしれないけど。