芝居のタイトルを考える

 夕方の7時にチラシの打ち合わせがあった。
 武蔵小金井駅の南口には6時45分に着いた。15分時間があったので、駅前のDOS/Vショップに入って時間を潰した。
 店には、劇団空中バレエ主宰の坂がいた。
 「いよう、坂君。謹賀新年」
 坂は俺の姿を見て、何か信じられないものでも見たかのように瞬きを繰り返した。

 7時に南口に戻る。制作の望月と、チラシデザインの細田君到着。
 マックで話し合いをする。
 二人にはとりあえずプロットを印刷した書類を渡す。
 現時点でわかっているのは次の点だ。

 1.芝居でギョーザをつくり、そして食うこと。
 2.真剣勝負のシーンを作ること。
 3.見終わった時にギョーザが食いたくなる芝居であること。

 さて、イメージを細田君に伝えてから、タイトルを3人で色々考えた。
 「ギョーザ大作戦なんてどうすかネ」と、細田君が言ったのに始まり、色々下らないタイトルが出てきた。
 以下に記す。

 「ギョーザ大作戦 ?シューマイ大作戦外伝」
 「ギョーザ大進撃」
 「ギョーザ危機一髪」
 「ギョーザ大作戦 ?最後の戦い」
 「それからのギョーザ大作戦」
 「ギョーザ対メカギョーザ」

 このうちのどれかになるとは言えないが、たぶん近いニュアンスのタイトルになるだろう。
 「色々イメージが浮かびましたヨ」と細田君。

 さて、タイトルを決めてすぐにでも台本を書きたいところだが、16日からはなんと”破戒僧”飯野の芝居の稽古が始まってしまう。
 恐らく時間を見つけてだましだまし書いていくことになるだろう。

 しかし最近餃子が食いたくて仕方がない。
 餃子のことばかり考えているからだろう。
 そうだとも。俺の中に少しずつ餃子への愛が芽生えてきているのだ。
 これが正常な形に昇華したらただの餃子好きになるだけだが、それでは芝居的には面白くない。
 狂った愛情に変化させるにはどうしたらいいのだろう。
 おそらく俺の愛が餃子に届かなければいいのだろう。
 しかし餃子は形からして「包み込んで」いるものだからな。
 包容力は抜群だ。

 そんな餃子を汚すにはどうしたらいいのか?
 餃子の皮と中身でシューマイを作ったら、餃子にとっては屈辱的ではないだろうか。
 あるいは食べる時に中身をチューチュー吸って皮は捨ててしまうとか。
 そんな事したら、もう二度と餃子は俺のことを許してくれないだろう。

 大体そんな路線で芝居を書いてみよう。
 しかしどんな路線だ? 我ながらわけがわからん。