懐かしきUWF

 昼、コンビニで立ち読みをしていたら、資格の本があった。
 思わず手にとって眺めてしまった。
 色々な資格があるものだが、特に注目したのはJAVAの資格だった。
 JAVA Script ではなく、JAVA言語の方だ。
 需要が急増しているとのことだ。

 若い頃は無鉄砲だったから、つぶしがきくとかきかないとか、そういうことには無頓着だった。
 むしろ、己の演劇への情熱を曇らせるものとして毛嫌いしていた節がある。
 21歳から25歳くらいまでだ。
 そういう若さを美しいととるか、青いととるか。

 人生はギャンブルだなと思うのは、その頃の自分を思い出す時だ。
 22歳になるまでは実家にいたから、当然就職関連のダイレクトメールは山のように届いた。
 それらの書類を一顧だにせず家を出て、一人暮しを始めたのが、大学4年の6月だ。
 知りあいには「俺、卒業しても芝居続けます」などと嘯いていたのだが、あの頃の自分に欠けていたものが一つある。
 それは、感覚だった。
 「これは賭けだぞ。勝っても負けても恨みっこなしだぞ」という感覚だった。
 もちろん、そういう感覚なしに猛進出来るからこそ、「若い」と言えるのだけど。

 夜、前田日明のビデオを観る。主に新生UWF時代の試合。
 対船木戦は今見ても面白い。
 当時の船木(1990年頃)は、まさに可能性の塊だった。
 パンクラスを旗揚げしてからの船木はあまり好きではない。
 対鈴木みのる戦、対バス・ルッテン戦(ボコボコにされたやつ)くらいかな、好きな試合は。
 だけど、新生UWFの時は、どの試合もイイ。
 早くて若くてかっこいい。
 意外と新生UWFでの前田日明は、パッとしない。
 むしろ、新日で傍若無人に暴れまわっていた86年頃の方がイイ。
 当時、UWFで自主興行をしたことがあって、前田と藤原が戦ったのだけど、いやあ、凄いぞ実際。
 「シバキ合ってる」という表現がぴったりの試合だ。

 ともあれ好きなプロレスラーが少なくなった。
 もともと俺はアンチ新日本なのだ。
 特に、Uインターとの対抗戦をドームでした頃の新日は大嫌いだ。
 だからあの時飯塚に勝った高山は、今でも好きだ。
 健介に勝った垣原も好きだ。
 ライガーに勝った佐野も好きだ。
 頑張って欲しいものだ。

 あの時は確か、桜庭がタッグで石沢と戦って負けているんだよな。
 高田も武藤に負けたし。
 皮肉なもんだ。
 石沢は昨年のPRIDEでハイアン・グレイシーにボコボコにされ、そのハイアンを桜庭は難なく下し、年末には桜庭対石沢のプロレスの試合が行われ、桜庭が勝つなんて。
 しかも、その大会で高田と武藤がタッグを組むなんて。
 骨の髄からU系信者の俺としては、溜飲を下げるに十分な出来事だったな。

 かといって新日のレスラーが嫌いかと言えばそうじゃないから複雑だ。
 カ・シン(石沢)はむしろジュニアでは一番好きだし。
 でも、川田にはIWGPをぜひ獲って欲しかったな。

 夜、実家へ。
 自分の部屋にセラミックヒーターを持ち込み、スイッチを入れてみたが、一向に効かなかった。