酔っぱらいオヤジ

 夜、稽古が終わる時、竹内君に言われた。
 「まだ日記つけてるんですか」
 「つけてるよ」
 「稽古場のこと書いてます?」
 「書いてるけど、そういつも面白いことがあるわけじゃないからね」
 「それはそうですね」

 西新宿駅で別れ、丸の内線に乗った。いきなり隣に座っているオヤジから話しかけられた。
 どうも酔っ払っているらしい。
 何を言っているのかわからない。
 大体の言葉から、西新宿で乗ってきた俺が、東京医科歯科大学病院の関係者ではないかと思っているらしかった。
 「違いますよ、そんなんじゃないです」
 すると今度は延々と、現代若者批判を始めた。
 普段なら無視するか、他の席に移動するところだが、なぜか丁寧に相手をしてしまった。

 赤坂見附でオヤジと別れた。「別れ」にも色々あるが、この「別れ」は最もどうでもいい「別れ」だな。生き別れなのに。

 夜、音信不通だったくぼっちから電話。
 携帯をプリペイド式のやつに変えていたらしい。
 今は東長崎の友達の部屋に転がり込んでいるとのこと。
 「とにかく、今は生活をしっかりしたいなと思って」
 電話をしてくるということは、元気である証拠だ。

 夜2時就寝。