鍋会

 夕方、ダイナマイト写真ガイ浅香の家で、鍋を食った。
 大学時代、劇団漠というサークルに入っていて、授業をサボっては芝居ばかりしていた。
 ちなみに浅香は同期である。

 同学年の女の子が2人来た。
 去年の7月に結婚した、旧姓和田。
 ここ数年着るものの黒ずくめ化が進行している、千田。
 それから、一つ下の学年の面々も来た。
 赤十字の仕事で海外を転々としている、しげ。
 5キロ痩せたら結婚する宣言をした女教師、深谷。
 なぜか幕張の地理に詳しくなった、みきちゃん。
 川越から車で来てすぐに眠くなった座敷童子教師、福川。

 しげを見るのは1年ぶりくらいだが、脂肪が体への定住を決心したような感じで、以前よりも肥り方に説得力があった。
 わりと大人しく飲んでいたのだが、酒が入っていくうちに饒舌になり、ぺらぺらと余計なことを喋ってしまった。
 最近、喋り上戸になってきたなと思う。

 深谷にはなぜかしきりに頭をなでられ、それを見た和田はけらけら笑っていた。
 なんだか職員室で逆セクハラされる新人教師みたいな気分だった。

 しげは、
 「今から漠の部室に行こうぜ」
 などと、畜生じみた顔で言い、しきりに皆を煽っていた。
 そんなエロいこと、できるものか。

 しげは最終電車で実家の取手に帰った。週明けにはバンコクなのだという。
 千ちゃんは明日も仕事があるのだという。休日出勤とのことだ。
 和田も仕事を辞めるというし、皆、色々転換期に差しかかっているようだった。

 明け方、浅香の運転する車で部屋まで送ってもらう。
 雪が降っていた。
 車の暖房がやっと効き始めたかな、と思ったら、もうアパートの前だった。

 その6分後には暖かい布団で熟睡。