成人式ゲリラ降伏

 朝っぱらから気色の悪いニュースをやっていたので朝っぱらから日記を書く。
 「サンデーモーニング」だ。
 先日の成人式で狼藉を働いた(これも変な表現だが)若者達が、頭を丸めたり、知事に謝罪に行ったりしたのだそうな。

 今になって反省するということは、確信犯ではなかったということだろう。
 無意識に成人式をつまらないと思い、「なんか面白くねえなあ」とか、考えていたわけだろう。
 電車に乗せられた犬が、わんわん吠えるのと一緒だ。動物としての素直な反応だ。
 あの堅苦しい前時代的な儀式の方が、地球の生き物として異常なのではないか?

 また、どう考えても、あの若者達の方が搾取される側の人間だし、日本の歴史的には農民の立場だ。
 あそこまで当たり前のように反省されると、何度も繰り返されてきた弱者敗北の歴史を見るようで、凄く嫌な気分になる。
 別に彼らに後ろめたさを背負ってもらいたいわけじゃないし、人の子だから怖気づくのは十分わかる。
 でも、あと10年くらい突っ張っていたら、多分尊敬されると思うぞ。

 謝りに来られて若者との話し合いの場を持つことが出来、意気投合できたなどとほざくどこぞの市長の気持ちもわかる。素直に嬉しいだろうと思う。
 しかし、そんなものでお互いが分かり合えてたまるものか、とも思う。
 同世代ですら、分かり合えなくてのた打ち回る現代だぜ。
 あまりにも分かり合うには隔たれているがゆえに、無邪気に喜んでいるんじゃないか。
 あるいは「そう思わないとやってられない」から、心に防御規制が働いてるんじゃないか。

 自分でもなぜに気分が悪くなったのかよくわからない。

 12時に稽古場に行こうとした時、アンテナ小僧の川口氏より電話。
 「塚本さん、全日本プロレスのドームチケットがあるんですけど、行きますか」
 「うわ、マジですか。俺、これから稽古ですよ」
 「そうらしいですね。さっきしのさんに電話したら、塚本さんならプロレス好きだと言ってたんですけど、稽古だとも言ってましたから」

 ぶっちゃけた話、稽古をサボってでも行きたかったが、さすがにそういう訳にもいくまい。
 ため息をつきながら稽古場の中野富士見町へ。

 竹内君と中山君、そして飯野がいた。
 昨日少しおさまりかけた風邪が、ぶり返してきたみたいで、体がだるく熱っぽかった。
 開口一番に全日プロの話をしようかとも思ったのだが、そういう気になれなかった。

 そのうちに人がぽつぽつ集まり、夕方の4時まで稽古。その後早めの休憩時間になった。
 加奈ちゃんとコンビニに行き、パンを買う。
 店にチョコレートが沢山並んでいるのを見て、
 「ドカさん、もうじきバレンタインデーですよ」
 と加奈ちゃん。
 「そうだね」
 と、私。
 すると、加奈ちゃんは、
 「大丈夫なんですか?」
 などと、「何てこと言いやがるこのアマ的」な一言をかましてきた。
 しかし、そこは大人。さりげなくチョコにまつわるうんちくなどを傾け、虎口を脱した。

 夜、飯野としのちゃんの演技を見て、急に思い出した。
 学芸大東門そばの中華調理屋「かどで」
 この芝居で二人は中華料理屋の夫婦を演じるのだが、設定が似ている。
 「かどで」の夫婦は客がいるのもお構いなしに夫婦喧嘩をおっぱじめるので有名な店だったのだ。
 ただし、量は多かったので、大学1,2年の頃はよく利用した。
 その夫婦のことを思い出したら急に眠くなってきて、うとうととしかけたのだが、中山君の視線を感じたので、何事もなくにらみ返してやった。

 稽古後、坂と宇原君、中山君、竹内君は飲みに行ったようだ。
 俺は風邪気味だったので辞退。
 11時に帰宅。