妹の出産

 ホームページの更新作業を久しぶりに行う。
 以前から、あれをやるだのこれをやるだの、空約束ばかりしていたので、今日は真面目にHTMLタグと向かい合った。
 久しぶりにソースを見ると、どこをどうしていたのかすっかり忘れていた。
 いちいちプリンターに印字したり、画像ファイルのチェックをしたりと、生真面目に作業をこなすうちに昼を過ぎてしまった。

 簡単な昼食後、作業を続行していると、丸ちゃんから電話。
 「今、コントをやってるんですよ。見に来られませんか?」
 「へえ、いつまでやってるんだい?」
 「ですから、今です」
 何と、本日のみのステージらしい。
 しかし今日は用事があるのだった。

 夕方、その用事をこなしに東陽町まで出かける。
 実は2月1日の早朝に、妹が二人目の子供を出産したのだった。
 男の子だ。
 自宅出産で、助産婦さんを呼んで生んだらしい。
 明日は稽古だし、行けるのは今日しかなかったのである。

 実は妹夫婦の部屋を訪れるのは今回が初めてだ。
 結婚したのが3年前の2月で、丁度その頃からおよそ2年くらい、あまり実家に寄りつかなくなっていたので、実家に近い妹の部屋にも訪れることがなかったというわけ。
 ケーキが食べたいと言ってたので、西友に寄り風月堂のケーキを買う。

 妹の住むアパートは9階にあった。
 旦那さんは泊まりの勤務とのことで、今日は帰ってこないのだという。
 鍋を食い、落ち着いてから子供を見せてもらう。
 生まれて2日しか経っていないのに、しっかりした顔の子供だった。
 前の子供は生まれて一週間後くらいでも、タンパク質感丸出しだったのに、そういう意味では随分と早熟な子供である。

 自宅出産なので、生まれた直後の写真が3冊のミニアルバムにまとめてあった。
 胎盤まで撮影していやがった。
 テーブルの上で産湯につかっている写真もあった。
 背景は台所。
 そのテーブルで鶏肉の鍋を食いながら写真を見ていたからか、産湯に使っているというよりは、何かの食材を下ごしらえしているように見えた。

 ちなみに今月の末に2歳になる兄貴の方は、片言の日本語が喋れるようになってきた。
 さあ、忙しくなってくるぞ。(何がだ?)

 恐ろしく運転の下手糞なタクシーに乗り、西葛西に帰る。11時。
 車中、ビル・ゲイツの伝記を読む。