2tトラックナビ

 10時よりシアターグリーン入り。
 荷物を載せたトラックが遅れていたので、先にごくごく簡単な照明の手伝いをした。
 11時にトラックが到着し、早速荷物の搬入をする。
 オギノ式が、
 「いやあ、トラブル続出ですよ」
 と言っていた。わけを聞くと、
 「昨日ですね、パソコンでタイムテーブルを製作したはずなのに、データが消えてたんですよ。しかも、プリンタのインクまで切れてたんですよ」
 とのことだった。

 荷物の搬入に使った軽トラックを大久保のニッポンレンタカーに返すとのことで、米倉の運転するトラックに道案内のため同乗した。
 「俺が運転しなくていいのかい?」
 と聞くと、瞳に決意をみなぎらせた米倉は、
 「いつかは2トントラックを一人で運転する時が来るのだから、そのためには今日みそぎを…」
 と答えた。
 彼女の運転はマニュアル車自体が久しぶりらしく、シフトチェンジがぎこちなかった。
 何しろ交通量の多い明治通り、早稲田通り、小滝橋通り、職安通りを走るのである。
 笑顔で道順を説明しつつ、機長からトラブルを知らされた時のスチュワーデスの気持ちがわかるような気がした。

 車を返してから大久保のドンキホーテでガムテープ等の買い物をする。
 場所柄からか、コスチュームプレイに使うような服が沢山吊してあった。

 買い物を済ませ山手線に乗ると、去年一緒に芝居をした大谷みゆきさんと偶然会う。
 彼女も今週末、芝居の本番を迎えるのだという。
 「その割にはこんな時間にどこに行くんだい?」
 「遊びに行くんです。命の洗濯」
 詳しくは聞かなかったが、どうも公演で色々あるらしかった。

 池袋に戻り、仕込みの続き。
 いつの間にかマスク姿の片桐がいた。
 風邪をひいているのか、声を出さずにジェスチャーを交え、ガンマンさながら腰にガチ袋を下げ、あっという間にパネルを組んでいた。

 夕食時、オギノ式とエロい写真について哲学的に考察する。
 こういう時、自分の好きなエロに対して揺るぎなき信念を持っている者は強い。

 10時に解散。
 仕込みはいつも足がむくむ。