食い物エチュード

 11時に起きたのだが、どういうわけだか異常なくらい眠かった。
 6時間くらい眠ったのに。
 鏡を見ると、色々な犯罪ジャンルに対応可能な顔になった俺がいた。

 正午ともなると日差しはキツイ。
 上高田にて稽古。
 台本は使わず、ひたすら食い物をテーマにエチュードと議論をした。

 智保ちゃんは、コージーコーナーのミルクレープが、刺し違えるほど好きなのだそうな。
 実家の茨城にいた時分、地元でのバイトが終わると、わざわざ片道1時間半かけて新宿まで来てミルクレープを食べ、そして1時間半かけて帰るということを、一週間続けたらしい。
 交通費が往復2000円、ミルクレープのセットが1000円で、合計1日3000円。
 それを7日間だから、合計21000円。
 金はどんどんなくなり、体重は2キロ太ったという。

 食い物の話ばかり4時間も続けると、本当にお腹が鳴ってくる。
 5時に稽古を終え、飯を食いに行くことについては、全員異論がなかった。

 山ちゃんは昨日に引き続き気分がすぐれないとのこと。
 人生は山あり谷ありの飛騨山脈である。
 そういうことは誰にでもある。

 問題は解決の仕方だ。
 そういう状態をどうするか。

 「やり過ごす」
 これは俺がよく使う方法。

 「戦う」
 しんどいが、見えないところのスキルアップが図れる。

 「笑い飛ばす」
 己を客観視できる人はそうするらしい。

 「無視する」
 あるいは、気づかないフリをする。

 「友達に配る」
 迷惑だ。
 そんなことする奴は絶交だ。

 「つき合う」
 つき合い方にも色々あろう。
 愛情が湧いてきて、別れるのが辛くなったらやばい。

 「詩や、絵や、曲にする」
 才能が必要だ。

 「料理にする」
 まずいんじゃねえかな。

 「落ち込むごとに、木を植える」
 日本中が明治神宮になっちまう。