もともと病院だった建物

 沼袋にて稽古。
 この稽古場は、どこかで見たことがあるようなつくりをしている。
 どこで見たのだろうかと考えながら、地下にある音楽室に入って、思い出した。
 病院に似ているのだ。

 「松井さん、ここ、元は病院だったんじゃないですかね」
 「ああ、多分そうだよ」

 てことは、我々が稽古している音楽室が、昔は霊安室だった可能性もあるわけだ。

 1階に本棚があって、自由に持ち帰っていい本が並んでいる。
 大半はどうでもいい本なのだが、今回の芝居に役立ちそうな本を見つけたので、持ち帰ることにする。

 山ちゃんと智美くんのシーンを作る。
 細かい付け加えをし、2週間前とは随分違ったシーンになった。
 これから本番にかけてどうなることだろう?

 稽古後、串焼きの店で飲む。
 女将さんが秋田の人らしく、昔は美人だったであろう顔立ちをしていた。
 地酒が、笑ってしまうほどうまかった。
 軟骨にからし味噌もうまかった。
 レバーがうまかった。
 山ちゃんはいつの間にか、隣で飲んでいたじいさんと、熱く語り合っていた。
 健ちゃんと智保ちゃんは、芝居について話していた。
 松井さんは松井さんと、どっちが本当の松井か決着をつけようと、お互いいきり立っていた。

 夜、台本書き。
 それから、簡単な推敲。
 朝の6時半まで。