後輩たちと飲む

 毎年この季節になると、武蔵小金井の商店街では、阿波踊り祭りが開かれる。
 なぜ、阿波踊りなのか、未だにわからないのだが、それなりの盛り上がりを見せるので、夏好きの俺としては悪い気はしないのだ。

 夕方、学芸大の劇団漠公演を観に行くために、商店街をゆっくり歩いた。
 浴衣姿の女の子がちらほら。
 ちびっこ達は祭りのはっぴを着て、小刻みに興奮していた。

 如月小春作、「DOLL」見る。
 4年生の衣笠君が初めて演出をとった。
 初めての割には、破綻のない芝居作りで、照明畑の彼らしく、転換に照明効果をうまく用いるといった演出が見られた。
 先日の公演で制作をやってくれた前田さんは、いかにもといった委員長演技をかましていた。

 主演の阿部さんは、やはり愛らしかった。
 望めぐと米倉が、彼女を拉致してほっぺたをさわりまくる計画を立てていた。

 今日のステージは漠OBが大挙して押しかけた。
 桟敷童子の鈴木めぐみさんをはじめ、ダイナマイト真吾、中山君、望めぐ、川原さん、米倉、美和ちゃん、玉村君、関根君、神野さん、坂、染谷君、町田君が来ていた。
 アンケートに、望めぐと米倉が阿部さんを狙っているので、危なくなったら俺に電話をするようにとメッセージを残した。

 OB連中と国分寺で飲む。
 とりとめもない話と、害のない空騒ぎ。
 いつものことだ。
 なぜか、ニヒル。
 なぜなら、いきなり涼しくなったからだ。

 新小金井街道の旭川ラーメン「まるしゅう」でバイトをしている中平君が飲みに合流してきたので、店を変えてさらに飲む。
 町田君、中山君相手に、妙にまじめな演劇話をする。
 こういう話をした後は、必ずといっていいほど、プチ自己嫌悪に陥るのだ。

 3時まで飲み、解散。
 国分寺から小金井への道のりを、ダイナマイト真吾と一緒に帰る。
 家に着いた頃、東の空が明らんできていた。