とんこつラーメン替え玉4杯

 朝、コーヒーを飲みそこなったのだが、稽古が始まりマラソンライフが再開されたため、体調は非常に良く、カフェインの力を借りなくても眠気は感じなかった。
 精神状態の方は、まあぼちぼちといった感じなのだが、肉体の好調が一日の行動を支配している。

 替え玉が無料のラーメン屋に行き、替え玉を4玉食った後、昼寝をしようと思い公園に向かったのだが、途中、「ゴジラ堂」という店があったのだ。

 「ゴジラ堂? 怪獣フィギュアの店か?」
 看板を見ると、古本屋とある。
 古本屋には目がない。
 入ってみた。

 店内はかなり薄暗く、本はどれもビニールカバーがかけられていた。
 まあ、ポルノグラフィの専門店というわけだったのだな。
 昼の1時だというのに、スーツ姿のサラリーマンがせっせとエロ補給をしているのを見ると、日本経済のためにも一冊おごりたくなってくる。
 そういえば、女児誘拐事件の容疑者が、「アニメのヒロインみたいな女の子がほしかった」と供述したらしい。
 宮崎勤事件から12年経つが、自分の中で虚構を処理できない若者は、減るどころか逆に増えているようだ。

 コンビニで雑誌をめくると、「千と千尋の神隠し」を批判する文章があった。
 批評ではなく、批判になっているのがまずい。
 それから、「こうすればいい」などの意見を付け足しているのが、まずい。
 まあ、批判のしっぱなしに比べると、誠意があると言えなくもないが、その通りに演出をやり直して、良くなるわけがないと思った。
 素人の床屋みたいになるのがおちだろう。

 理想だけ言わせてもらえば、作り手が創作意欲を刺激され、客が見たいと思うような批評が増えれば、その業界は幸せだ。

 とはいうものの、手塚治虫先生が、「風の谷のナウシカ」を、徹底的に批判していたというエピソードは、手塚先生が作り手であるということを踏まえた上で、非常に好きなエピソードだ。
 宮崎駿氏も、手塚治虫がなくなった時に、「手塚さんを神にしてはいけない。特にわれわれ作り手は」という風なことを言っていた。
 同ジャンルの同時代に生きる天才を、神にするということは、おのれがそこから逃げるということになる、ってことだな。

 夕方、稽古。
 夕焼けが見たくて、方南通りを中野新橋までマラソンしたが、西の空は雲が厚くて夕焼けにはならなかった。

 今週はまだ、台本の前半を稽古するだけなので、出番はない。
 おかげで毎日せっせと走り、生活習慣病から遠ざかることができるというわけ。

 夜、小金井のビデオ屋に寄ると、別のビデオ屋に変わっていた。
 古い店はたたんでしまったらしい。
 会員証を捨てる。

 ビデオは何も借りず、おとなしく帰り、カセットテープを引っ掻き回して、久しぶりに(たぶん2年ぶりくらいに)ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を聴く。
 続けざまに、古いカセットテープを聴きまくる。