マラソンして道に迷う

 先週から中上健次ばかり読んでいるので、世の中の見方が奇妙なくらい傾いてしまった。
 欲求不満だらけのティーンエイジャーみたいだ。

 夕方、マラソン。
 稽古場がある西新宿から、南は代々木公園まで行き、西は環七まで行った。
 東は新宿駅があり、人通りのことを考えてパス。
 となると、北だ。
 どこまで走れるか試してみようと思った。

 あっという間に高田馬場に着いたので、いっそのこと池袋まで行ってしまおうと思い、新目白通りを走った。
 山手線の線路が見えるところまで走れば良かったのだが、途中の坂道を北へ登ってから、今日の流浪が始まったのだ。
 行くところ、家、家、家。
 でかい家、普通の家、マンション、アパート、建売、豪邸、洋風和風を問わず、家のオンパレード。
 要するに、住宅地である目白台で、方向感覚を失い、時々餃子の匂いなんかする道を、迷いながら走るはめになっちまったのだ。

 何とか新目白通りに戻り、下落合駅の踏切を渡って、稽古場に戻る。
 戻る途中でまた迷うが、新宿の高層ビル群を目印に走ったら、神田川を見つけたので、川に沿って走り、何とか稽古場に戻ることが出来た。
 1時間も走って、クタクタであった。
 高橋尚子は俺より速いペースで倍の時間を走っているのだな。
 もう、地下鉄の吊り広告を見て、噴き出すのはやめよう。

 稽古後、へろへろになって実家に帰る。
 新物好きの母が、ディズニーシーに行ってきたみたいだ。
 案の定混んでいて、何も乗ることが出来なかったらしい。
 それなのに、なぜに行くのか?
 海のごみでも拾えばいいのに。