涼しさと倦怠感

 急に眠くなってきた…
 なんてことを、朝っぱらから考えるような休日のオープニングは、きっとロクなもんじゃないんだろう。
 眠気の原因が夜更かしにあるとか、はっきりしているならいいのだけど、どこか曖昧だったりするから、ひょっとして自分の加齢に拍車がかかってきたのかなんて思ったりする。
 幸い(と言っていいのか)外の空気は透明感に溢れ、部屋の50%まで差し込んでくる太陽光が否が応でも室温を27度くらいに上げたから、空気の入れ替えをするつもりがなくても窓を開けなければならなかったし、窓を開けたらそりゃ、空気だって入れ替わるもんだ。

 だけども、この倦怠感は空気入れ替え程度では拭いきれないみたいだった。
 朝飯を食ってからも、布団は敷きっぱなし。
 日光がまぶしいから、カーテンを閉める始末だ。

 そとでは祭囃子が聞こえていた。
 近所で神輿がでたらしいが、どういう縁起ものなのかさっぱりわからない。
 夕方4時半に、縁日でも出ているのかと思って外に出たけど、選挙事務所みたいなテナントに鎮座ましますちっこい神輿以外、祭りらしき風情は見当たらなかった。

 音速かたつむりの芝居を観に、中野へ出る。
 差し入れを買おうと思い、ピーコックなどをふらふらしたが、ピンと来るものがなかったので、先に挨拶だけでもしてしまおうと劇場に向かう。
 5時50分頃だったか。
 ところが劇場に着いてみると、なんと開演が6時ジャスト。
 慌ててチケットを買い、岡田さんに「差し入れが…」とモゴモゴ言い訳する。

 終演後、プロレスラーの冬木弘道が来ているので驚いて近寄ってみると、鏡田君だった。
 「久しぶりだね」
 「あ、どうも」
 少し太ったみたいだったが、元気そうだった。
 「あの、ドカさん。ここから永田町まで行くにはどう行けばいいんでしょうか?」
 「んー? 新宿あたりで20号に出て、四谷から外堀通りじゃないかな」
 「有難うございます」
 そういって彼は自転車でそのコースを目指し去っていった。

 涼しかったのでおとなしく帰る。