グインサーガ81巻

 妙な予感に囚われて本屋に入ったら、グイン・サーガの最新刊が発売されていた。
 うんざりした気分で購入。
 1時間で読む。

 現在81巻出ているが、1巻と81巻を読み比べてみると、明らかに81巻のほうが字が大きい。
 以前、作者の栗本薫は、「グインサーガだけはワープロを使わず手書きにこだわりたい」と、あとがきに書いていたが、読んだ感じではとっくの昔にワープロ原稿になっていると思しい。
 同時に言葉が軽くなり、会話文が現代語に近くなっていった。

 台本を書く時、当然のようにパソコンを使うのだが、それによって文体がどう変わるのかということに、人は案外無頓着になっている。
 欧米の文学において、タイプライターの発明が作家にどのような影響を与えたのか。
 そして、おそらく90年代の日本文学は、かつての欧米諸国と同じ技術革命にさらされたわけだ。

 生憎、台本が書けるようになった時には、ワープロ打ちが習慣となっていたから、その技術革命がどのようなものだったかはわからない。

 夕方、スタッフやオペさんの前で初めての通しをする。
 なぜか目が充血してしまい、まばたきの回数が増えてしまった。
 仕事の関係かもしれない。

 夜は寒くなるだろうと思い、コートを着てきたのだが、風は生暖かかった。
 生暖かい風に吹かれて西葛西に帰ると、韓国エステの姉ちゃんに「マッサージいかが?」と誘われた。
 ハードボイルドに断り、コンビニでリポビタンDを買う。