寝ぼけ食い

 昨日は実家に帰った。
 朝飯を食っていたら母が言った。
 「餃子、おいしかったでしょ?」
 「何それ」
 「ラップしてあったの、食べたでしょ?」
 「え? 俺が?」
 まったく覚えがなかった。
 どうやら、明け方に寝ぼけて、レンジで暖めて食ったらしい。

 俺は昔から、寝ぼけると何かを食ってしまう癖がある。
 8年程前にアゴラ劇場の稽古場に泊まった時も、先輩が買っておいた栄養ドリンクを寝ぼけて飲んでしまった。

 同じようなことは、酔っ払った時にも起こる。
 べろんべろんに酔っ払った帰り道、よせばいいのにラーメン屋に入り、チャーシュー麺の大盛を頼んでしまったり。
 コンビニでまんじゅうを3個買ったり。
 ついでに缶ビールを買い足したり。
 健康に対する挑戦としか思えない。

 夕方、TJPスタジオにて最後の通し稽古。
 浅香が見学に来たので、帰りに色々話をする。
 「重心が低かったね」と浅香が言った。
 「風呂泥棒の重心は低いんだよ」と答えた。

 四方山話をしながら荻窪で中央線に乗ったら、乗車率250%という有様だった。
 どこかの駅で線路に人が歩いていたため、電車が遅れていたらしい。
 はからずも、これまでの人生で最大のラッシュを体験した。
 もしも塩をまかれたら、漬物になっちまうとこだった。