リングス解散

 今日が仕事納めとなる会社は多いようだ。
 明日からの東京はひっそりと静かになることだろう。

 それでも昔に比べると正月でも街はうるさい。
 コンビニなど年中無休の店が増えたからだろう。

 田舎に帰る予定がなく東京で年を越す一人暮らしの者にとって、年始の静けさはあり難いのだろうか。
 それともあり難くないのだろうか。
 アンケートをとってみたら面白いかもしれない。

 夕方、秋葉原へ。
 ビデオキャプチャーカードを探す。
 欲しいものと必要なもののギャップに悩むこと1時間、とりあえず画質にはこだわらず、そこそこの製品を購入した。

 秋葉原デパートが閉店するらしい。
 時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、あの独特の店舗形態は中野ブロードウェイと双璧をなすユニークなものである。
 リニューアルオープンしても、現在のようなアジア的な要素をなくさないで欲しい。

 夜、前田日明の格闘技団体、リングスが解散するというニュースを知る。
 今年の5月に所属選手が大量離脱しており、団体経営が危ぶまれていた矢先のことだったので、ショックではあるが驚きはなかった。
 5年前にUWFインターナショナルが解散した時もショックだったが、団体の長である高田延彦はまだ現役の選手だった。
 しかし前田はすでに引退しているし総合格闘技というジャンルの性質上復帰は絶対にあり得ない。
 解散発表の会見では詳しいコメントをすることなく逃げるように記者達の前から姿を消したらしい。
 痛ましいことだ。
 思えば2年前の安生洋二による殴打事件以降、前田の周辺は向かい風ばかり吹いていたようだ。
 選手時代ならば、試合でカタをつけることができた。
 しかし引退してしまってからは次々と起こる不祥事のマイナスイメージを試合で払拭することができぬまま今回の解散という事態に至ってしまった。
 誠に遺憾というほかない。