部屋探しと更新料

 なぜか昨日もよく眠れなかった。
 正確に言うと眠らなかった。
 4時まで起きていたのだ。
 特に理由もなく起きていたのだ。

 そんなわけで夕方の稽古開始時は昨日や一昨日同様半死半生の状態。
 夕方になると北風が強く吹いて急に気温が下がった。
 風に吹かれるまま中野から沼袋まで歩いたのだが道に迷って風に吹かれた。

 沼袋商店街を歩いていると阿部さんに遭遇した。
 寒い寒いと言いながら稽古場へ。
 
 音速かたつむりの公演に出演していた和泉さんが見学に来た。
 「夏の子プロ」の稽古をする。

非喫煙者としての未来を語る阿部さん

 つるまみが今月中に引っ越しをしなくてはならなくなったという。
 「更新料が払えないの」
 30万もかかるらしい。
 「猫をどうしよう」
 飼っている猫も一緒に引っ越すとなると、家賃が跳ね上がってしまうのだそうな。
 仕事先に通えるレベルでの部屋探しをこれからするらしい。

 今まで作ったところをなぞるように稽古する。
 望月は花粉症がぶり返したらしく、鼻をぐずぐずいわせている。
 内面から役を作っていくと、そういう単純なトラブルに対して弱い時期がある。
 作りかけの今がそうだ。

 現実のとことん利用を目指すためには、花粉症さえも利用しなくてはいけないのだろう。
 「じゃあ、花粉症になった人ということでやってみなよ」
 その指示を出したものの、簡単にはいかない。

 何度か繰り返すうちに望月は、今まで作ったキャラと花粉症のキャラが入り交じった新しい誰かになっていた。

 9時半に稽古終了。
 和泉さんは最後までクールに座っていた。
 「家はどこなんですか?」
 「池袋です」
 山手通りの方に住んでいるらしい。
 北風が吹く中をジプシーのような風情で彼女は帰っていった。

 11時小金井帰宅。
 シャワーを浴び、豆腐を食う。
 1時にオギノ君来訪。
 舞台の客席作りについて3時まで話をする。
 劇場の構造を逆手にとった舞台を作ろうと考えていたのだが、そう簡単にはいかないとわかる。
 さて、やることが沢山あるぞ。