足ツボシート

 昼前に起きて洗濯と掃除を済ませた。
 稽古が始まるとなかなか日常と向かい合う暇がないので、週末のちょっとした空き時間は貴重である。

 トーストとゆで卵を食べてから、唐揚げの材料を買いに行く。
 4時からの稽古に遅れないよう、味の仕込みだけ済ませる。

 小金井の貫井南センターにて稽古。
 うちから徒歩20分ほどの距離だ。
 荷物を抱えたままそこまで走っていく。
 ウォーミングアップとしてはちょうど良い。
 しかし荷物はじゃまだ。

 特に今日はなぜか足ツボ刺激シートなどを携帯して行ったため、鞄の中が大小様々なモノで無秩序状態となっており、加えてマラソンだ。
 稽古場に着いた頃にはぐちゃぐちゃだった。

おそるおそる片造??
両造鬚里擦討澆?
「かかとが痛いです」

 稽古前に発声に関わる呼吸法を皆に教えた。
 鼻から息を吸い、籥下丹田に息を落とし、口から吐く。
 教えながら自分もやっていたのだが、気持ちよくなって眠ってしまった。

 「粗忽重ね」の稽古をする。
 キャストの関係で構成を色々変更しなければいけないので、出来るシーンのみ抜いて稽古する。
 2000年11月にPLAN-MAI企画で上演された時は中山君が出演していた。
 その時の演出とは当然違う感じにしたいと思っている。

 元々は「死体をモチーフにして40分ほどの小品を書いて下さい」と頼まれて書いたのだ。
 「死体ですか?」
 「ええ、舞台に死体があるんです。その設定だけ守って頂いて、あとは好きに書いて下さって構わないので」
 演出や役者のことは考えなくて良かったので、いい経験になるだろうと思い、ネタ帳に貯めてあったモチーフを構成しておよそ2週間で書き上げたのだった。

 ところが11月の本番を見に行って、書き下ろしの難しさについて痛感したのであった。
 つづく。

 9時半に稽古を終える。
 夕方4時からの稽古だったので夕食休憩をとらなかった。
 よって腹ペコだった。
 うちに帰ってからシャワーを浴び、唐揚げをつくる。
 昼からつけ込んでおいたため、鶏肉にはしっかりと味がしみこみ、なかなかうまくできあがった。
 春野菜のコンソメスープと共に食う。