お好み焼きに大層な具はいらない

 カレンダーを見ると夏休みを思い出す。
 稽古初日が近いというのに台本が進んでない。
 気分はまるで夏休みの宿題が終わってないまま迎えた8月の最終週。
 というわけで夏休みを思い出したわけだ。

 前向きに考えれば、いきなり台詞を活字にせず中身を濃くするための取材をし続けているというふうにもなろうが、取材対象が書物とか人物ではなく「俺の日常」ときたら「それは生活しているだけだ」と言われそうだ。

 まあ書けない書けないと言いつつもいつものデンで稽古場始まればキーボードをカチャカチャいわせるわけなのだが。
 いわせないことには始まらない。

 急にサッポロ一番の塩ラーメンが食べたくなり、夕方購入。
 ところがうちに帰り残ったキャベツを目にした瞬間食う気が失せ、代わりにお好み焼きを作る。

 あくまで持論だが、キャベツと小麦粉と卵さえあればお好み焼きに大層な具はいらない。
 小麦粉はあくまでもキャベツの「つなぎ」として使う。
 メインをキャベツだと思って焼くのだ。
 もちろん小エビの干したやつとか天かすとか紅ショウガがあれば入れるに越したことはないが、キャベツをたっぷり使えばそれだけで十分うまいのだ。
 いわば「プレーン」ですな。

 今日はそれに鰹節をふりかけ、ソースとマヨネーズで食った。
 当然うまかった。

 夜、浅香来る。
 5月公演の写真が完成したのでCDに焼いて持ってきてくれた。
 玄関でしばらく立ち話をしたが、途中で部屋に請じ入れる。
 宇多田ヒカルや椎名林檎の話などする。
 「ドカさんがそういうの聴いてるとは思わなかった。かすみ食ってると思ってた」
 かすみを食いながら聴いているのだ。