歯痛にノックダウン

 12時過ぎに起き、昨日の残りのかた焼きそばを食べる。
 小金井の中町集会所で稽古。
 かつてはよく利用した集会所だったが、ここ2年ほどご無沙汰だった。
 アパートから歩いて10分足らずというところがいい。

 1時から稽古。
 しかしどういう訳か、脂汗が出るほどの頭痛と歯痛に見舞われる。
 松井智美はそんな俺の顔を見て老婆のように笑っていた。

 マラソンをしてからバファリンを取りにいったんうちに戻る。
 2時から稽古開始。

 とりあえず役者がそろった形での稽古。
 今回の芝居は、あらかじめ決められた物語の線をそれぞれが辿るというのではなく、物語の核となる事件に関わっていく形を先に決めることで登場人物の肉付けをするという形で作っている。
 準備不足と役者不足に対応するべく編み出した窮余の策であるが、必要のない登場人物を作る愚を犯さないですむというメリットもある。
 つまり、これまでに練ってきた「事件の詳細」や「人物関係」を利用して、それらにどうやって関わるかという考えで新しいキャラクターを生み出すわけだ。
 事件に近づくか、遠ざかるか、主観的に関わるか、客観的に眺めるか。
 スタンスの取り方は色々だ。
 役者に応じて変わることだろう。

 夕方6時まで稽古をし、休憩を挟んでさらに9時過ぎまで続ける。
 テーマが重いと胃も重くなる。
 これを軽々と持ち上げるメンタル面の体力を養成するのは稽古後半になるかもしれない。
 それまでにへこまないよう気をつけなくては。