中華バカ

 今年の夏は暑い。
 毎年そんなことを言ってるような気もするが、7月の頭がとても涼しかったため冷夏が予想されただけに夏好きとしてはうれしい展開だ。

 とはいうものの、実のところ最近困っている。
 クーラーと外気の兼ね合いに。

 今の部屋は窓を開ければかなり風通しが良いので、不用心とはいえ夜は全開にすればそれほど寝苦しくない。
 ところが近頃はついついクーラーをつけて寝てしまう。
 もちろんつけっぱなしということではないが。

 そのせいだと思うが8月に入ってからどうも体が重い。
 おまけに右の掌の、どうも何かのツボらしき部分が痛い。
 ツボらしき部分というのが怖いではないか。

 クーラーのない実家の部屋で過ごす時を思いだし、薬局でアイスノンベルトを買った。
 普通のアイスノンの方がサイズも大きく冷却期間も長いが、あれを枕に使うと首を冷やすのでリフレッシュ効果を考えると逆に良くない。
 ベルトタイプならおでこに巻けばいいし、机に座ったり洗い物をしたりする時でも使えるというわけ。

 それとこれとは関係なく中華の日々は続いている。
 先日上洛した(上京した)小山もこの日記を読んで影響を受け、思わず中華鍋を買いそうになったという。
 中華鍋。
 確かに欲しい。

 しかし一旦用具を揃え始めるときりがないのが料理の世界だと思う。
 例えばプロが使うコンロの火力はなんとする。
 グッチ祐三みたいに自家用コンロを備え付けるのか。

 冷静になって考えよう。夏には難しいがね。
 日本に住む中国人の方々、みなさんガスコンロはやはり特注で?
 いやいやそんなはずはあるまい。
 それじゃあ中華料理は作らずに?
 いやいやそんなはずはあるまい。
 プロにはプロの、家庭には家庭の中華道があるはずなのだ。
 そして日本人のトウシロであるところの自分は、家庭的中華道を求めればいいのだ。

 色々調べると、家庭用コンロの火力を考慮したレシピは結構多い。
 曰く、材料は同じ大きさに切るべし。
 曰く、炒めるものと調味料をすべて揃えてから一気に調理すべし。
 曰く、はじめに煙が出るほどフライパンを熱するべし。

 今の悩みは、野菜を炒める時に素材から出る水分の処理法だ。
 裏技を一つ知っている。
 お麩を使うのだ。
 皿にお麩を並べ、その上に炒め終わったものをよそうのだ。
 こうすれば素材から出る水分がお麩に吸収され、お麩自体も一つの具になる。

 だが基本的には強い火力で一気に炒めるのが一番いいらしいが。
 難しいものだ。

 小松菜、しめじ、白菜の炒め物を作った。
 小松菜はあらかじめ茹で、冷水にさらして絞ってあるのでそれほど水分は出ないはず。
 しめじは野菜ほど水分を出さない。
 問題は白菜だ。

 とりあえず今の俺に出来ることは、切った白菜に塩をふって、余分な水分を絞ることだけだ。
 これだけでもだいぶ違うのだ。

 ショウガとニンニクを使って炒め物を作り、ニラと卵のスープと共に食した。
 まあまあうまかった。

 ここで冒頭の問題になる。
 30度を超えると、どんな飯を食っても汗が出る。
 だからクーラーをつける。
 つまり食事の度にクーラーをつけている。
 これじゃいけないと思って買ったのが、アイスノンベルト。
 本日、アイスノン君、夕食時に華麗なるデビュー。

 結論。
 首筋にアイスノンをあてがう方が即効性があるが、おでこでも十分流れる汗を抑えられる。
 これからはアイスノンの数を増やし、ローテーション制度を導入することを検討してみよう。

 食い終わって眠くなり、馬鹿みたいに2時間寝てしまったのだが、起きた時の暑さが尋常でなかった。
 寝てる間に冷却効果が終了したらしいのだ。
 ぶり返してくる暑さときたらすさまじいものだ。
 夏に復讐されてるみたいだ。