風邪にはいつも梅酒のお湯割り

 果たして風邪は治らないまま夜が明けた。
 それでも時は流れ、新しい命はどこかで生まれている。
 朝、電車に乗ると、新しい命に協力して間もない男女がスーツ姿で仲良くラッシュに揺られてたりして、いやらしいったらもう。

 昼、「ツタンカーメンの謎」読了。いよいよ読む本がなくなってしまった。
 いっそ新刊本を買おうかと思うが、どれを買ったらよいものか。
 村上春樹が目標としている作品である、「カラマーゾフの兄弟」でも買おうか。
 随分前に読んだが、内容をまったく覚えていない。そういう本は結構たくさんある。
 「こういう本は若いうちに読んでおかなくてはいけない」
 などという考えに従って読むと、そういうことになる。
 読書の動機としては極めて不純だ。
 だから、人に本を薦めるような大人にはなりたくないと思っている。
 が、たまに薦めてしまう。

 夕方、新宿でなぜかソフトクリームを食べる。
 風邪をひいており、思考力が鈍ったためか。
 それとも冷たいものが欲しかったためか。
 そのどちらもだろう。
 6時から上高田で稽古。
 マラソンをしたが、風邪をひきかけの体には非常に辛い運動だった。
 同じく腹筋背筋腕立て伏せも辛い運動だった。
 だから、地味に柔軟運動などをした。

 堀内君と山口君を中心に稽古。
 学生という役があるのだが、これはシーンによっては面白い役なのだ。
 そこをあれこれいじる。
 あれこれいじるのはマグネシウムリボン的には基本スタンスではある。

 トモミゴロの女医が少しずつ形になってきた。
 まだ荒いが、今日などは声を出して笑える部分が結構あった。
 山ちゃんも自分の型を少しずつ形成しているようにみえる。
 少しの「少しずつ」が結実するのはおそらく来週以降になろう。

 藤井さんが見学に来た。
 「女医さんのシーンを見たくて来たのに、いつも終わっちゃってるんですよ」
 だそうな。
 運である。

 稽古後外に出ると随分気温が下がっていた。
 「寒い」
 と山ちゃん。

 10時半に帰宅。
 シャワーを浴び、タイカレーを食べる。
 昨日の甘口カレーとの落差は凄まじく、汗をぬぐうためのティッシュペーパーをたちどころに2枚使用した。

 風邪はまだ治っていない。
 梅酒のお湯割りを飲む。
 風邪の時はいつも飲んでいる。
 夏でも冬でも。