引越しを考える

 眠い。
 寒い。いや涼しい。
 後頭部が久しぶりにじんわり痺れる。
 経験でわかったのだけど、後頭部じんわりは寝不足の時に発生する。
 過去、いずれもそう。

 午後から雨が降ってきた。
 空が曇り、気温が低く、雨まで降ってきたら、それはもうさわやかな秋ではなく、重苦しい初冬だ。
 そういえばよく行くOKストアでは、おでんの種を目立つところに置くようになっていた。

 ここ数日セミの声を全く聞いていない。たぶんみんな死んでしまったのだろう。
 そればかりか夜になって聞く虫の声も小さくなってきているようだ。

 引っ越しのことを真剣に考えている。
 昔、なぜか新百合ヶ丘に住みたくなり、不動産屋を回ったことがあった。
 その時は小金井に友人知人がたくさん住んでおり、新百合ヶ丘に行くことでひとりぼっちになってしまうように感じ、断念したのだった。
 それらの友人知人も今ではどこかへ越して行き、いつの間にか残ったのは俺一人だ。
 住めば都という言葉を実感込めて言うことができる。

 漫画家の中崎タツヤが「じみへん」で、お金はいるけど物はいらないと書いていたが、全くその通りだ。
 いつの間にか増えた物物物をどうしてくれよう?
 箱に詰める?
 考えただけでめんどくさい。

 生活に関して自分は結構保守的なのだなと思う。

 夜、豚肉のトマト煮、蒸したキャベツ、食パンを食べた。
 その後9時過ぎに眠り、夜2時半に起きる。

 朝2時起きの習慣をつけて人生に成功したとかいう本を立ち読みしたことがある。
 要するに早起きの勧めなのだ。
 しかし、その昔市場で働いていた時の自分は朝4時半起きだったけど、そのライフスタイルにはちっとも慣れなかった。
 今は基本的に朝8時に起き、夜は2時くらいに寝ている。
 宵っ張りはどうしても治らない。

 理想は明け方の4時に寝て、11時に起きる生活かもしれない。
 バイク便をやっていた時、仕事が12時からだったので、非常に楽だった。
 つらい仕事が案外長く続いたのも、このタイムシフトが大きい。
 その後朝9時出勤に変わり、仕事はとてもきついものになった。

 どの時間帯に生きるか、それは日常を築く土地を探すようなものだ。
 自分は未だに落ち着かない。
 いろんな時間帯をふらふら移動している。
 まるでタイムテーブルの難民だ。
 時間旅行者ではなく時間帯旅行者だ。