夢路いとしの死

 ワークショップによく参加してくれた大学生の太田君が芝居を書いて演出するというので、夕方立教大のキャンパスまで見に行った。
 高校球児だった太田君らしく、野球をモチーフにした芝居だった。
 舞台に本物の砂を敷き詰めていた。

 「死霊」ようやく1巻目を読み終えそうだ。
 テーマが重い故に気軽にサクサク読めないため、時間がかかっている。
 上野千鶴子先生は本をはじめから最後まで読むことはほとんどないと言っていた。
 はじめに索引を見て、あたりをつけたページをぱらぱらめくり、読む必要なしと感じたら書棚にしまうのだそうな。
 でも、たまに引き込まれてはじめから終わりまで全部読んでしまうことがあるという。

 速読に興味があり、トレーニングもしてみたが、どんな本でも猛スピードで読めればいいというわけではないようだ。
 小説などは読むスピードと感動するスピードがシンクロしていた方が望ましいし、難しい評論などは字面を早く読めてもわからないままで終わってしまう。
 速読トレーニング事態はまるでスパイ養成訓練みたいで結構楽しい。

 夢路いとし師匠がなくなり、各新聞にはその死を悼む記事が載っている。
 正直言って予想外なほど扱いが大きい。
 中川家が演芸の資料館にあるいとしこいしの漫才ビデオを食い入るように眺めていたという話もある。
 そういえば昔日本テレビでやっていた「新橋ミュージックホール」という番組で、いとしこいしがゲストで出演し漫才を披露したことがあったが、ビートたけしがとても緊張していた。
 「別格なんだよ、いとこいさんは」
 と説明していた。