大江戸線はなぜ狭い?

 台風の影響でほぼ一日中雨だった。それも強い雨。
 そして朝っぱらから気分が悪かった。
 最近恒例の気分の悪さだ。
 気分が悪いのが原因でさらに気分が悪い。
 超伝導の電気ゴマみたいだ。
 このまま永久に気分悪いのだろうか、と、午前中は不安になった。

 しかし例によって午後には治まる。
 単に目が覚めただけかもしれないが。

 先々週だったか、ロンドン留学時代の夏目漱石の足跡をたどる番組をやっていた。
 漱石は、ロンドンの地下鉄を、狭くて暗くてうるさくて極めて不快だと記している。
 その19世紀当時の地下鉄が、きちんと博物館に陳列されていることを、その番組で知った。
 車内は大江戸線みたいだった。

 大江戸線の車内は狭い。
 あれは、なにか理由があるのだろうか?

 夕方、大江戸線に乗って新宿で降りたのだけど、車内の狭さが妙に気になった。
 例えばモノレールなら、建設費用が普通の電車より安く済むらしい。
 そうしたメリットを知らないまま乗るのは、なんだか気持ちが悪いものだ。
 広くした方が運賃も稼げるだろうに。
 安全性に関係するのか?
 気になる。

 鶏肉を蒸し焼きにして食べる。
 紹興酒を入れると変わった味になった。
 何か食べるものを作る時、酒があると非常に重宝するのだが、調味料専用として酒を買う場合、値段が高いように思える。
 だから、飲み、かつ、調味料としても使うという酒を選べば一番いい。
 しかし、両者のバランスは難しい。
 うっかり飲み尽くしたり、うっかり飲み忘れたりする。

 筒井康隆の「敵」を久しぶりに読み返す。
 どのページをめくっても面白いという小説は、読み返す時に重宝する。
 「敵」は紛れもなくそうした小説のひとつだ。