嫌いな食べ物

 10時半に起きる。
 昨日残った天ぷらとご飯で天むすを作る。
 幸い、天つゆも余っていた。
 天丼にしようかとも思ったのだが、エビが小さいのでやめにした。

 2時にうちを出る。
 マグ出演でお馴染みの松井智美さんが、知り合い劇団の助っ人で出演するという芝居を、東大宮まで見に行く。
 武蔵小金井から東大宮までの道のりは遠い。
 1時間半もかかってしまった。

 駅から歩いて5分のところにあるコミュニティセンターで芝居は上演されていた。
 受付の女性から、
 「マグネシウム、いつも見ています」
 と挨拶される。
 たぶん松井さんの友達の方だろう。
 恐縮して「ありがとうございます」と返事をする。
 芝居は、パリ・ダカールラリーを題材にしていた。

 終演後、松井さんに挨拶。
 ガラスを割った息子の母親みたいに、ひたすら「すいませんすいません」を連発された。
 元気そうだった。

 湘南新宿ラインを使い、新宿経由で帰宅。
 武蔵野線を使った往路より、やや早かった。
 新宿駅のコージーコーナーでエクレアを買う。
 一つ前に並んでいた客が、15個あったチョコエクレアを全て買い占めていた。
 仕方なくモカエクレアを買った。

 7時半帰宅。
 ありもので夕食を作る。
 普通の麻婆豆腐にたまねぎとしょうがを加えたもの。
 ジャガイモとワカメの味噌汁。
 天ぷらの残りものなど。

 池部良「食い食い虫」読了。
 食べ物にまつわるエッセイ集。
 旧日本軍が戦争に負けたのは、食事の貧困さにあるというのが、池部さんの持論だ。

 以前、「GON」という雑誌で、世界各国の軍隊の軍糧食を食べ比べる企画があった。
 フランス軍とイタリア軍が、おいしさではトップクラスとなっていた。
 ただ、イタリア軍の場合は、携帯コンロまでついているなど、あまりにもこり過ぎているので、軍隊の携帯食料という意味では減点とのこと。
 北欧の軍隊は、ものすごく甘いチョコバーみたいなものが入っていた。
 最悪なのがアメリカだそうな。
 多国籍軍の陣営では、これら携行食料の物々交換ルートが、フランス1つに対してアメリカ3つらしい。
 ちなみに日本の自衛隊の携行食料は、意外とおいしいそうだ。

 苦手な食べ物は、琵琶湖名産の鮒寿司だ。
 一口食べて、トイレに駆け込んだ覚えがある。

 あと、レバー刺は、一度あたったことがあるため、沢山は食べられない。

 たまねぎの味噌汁は、好きではない。
 もやしの味噌汁も同様。

 寿司ネタでは、イカがあまり好きではない。
 こはだは、うまい時とそうでない時の差が大きいので、回らないすし屋でしか食べたことがない。

 もちろん、これらのものを出されたら、食べる。
 腹が減っていたらたぶん、うまいうまいと言って食べる。
 だが、好きではない。

 鮒寿司は別だ。
 もしも命の恩人が、鮒寿司をご馳走してくれたら、泣いてしまうかもしれない。
 たぶん2回泣く。