田無タワーまで走る

 8時起き。

 体の調子は良くなってきた。
 春対応モードへの移行が済んだためか。
 ジョギングを再開したせいか。

 こういう時は忍者のように目がさめる。
 うちの目覚し時計はかれこれ15年くらい使用しているもので、非常ベル並みの音が出る。
 ベルが鳴る寸前に気配を感じて起きるのだ。

 (…くる!)
 今朝はそのパターンで目覚めた。
 しかし、ご飯の支度をする時間の余裕がなかったので、早めに出て松屋で牛丼を食べた。

 昼、『紙のプロレス』を立ち読みする。
 船木誠勝と田村潔司が対談していた。
 船木は、『Number』でも前田日明と対談したらしい。
 かつての遺恨も、現役活動を続ける選手がほとんどいなくなった今、雪解けがはじまっているようだ。
 犬猿の仲だったリングスとパンクラスそれぞれの代表である前田と船木が対談するなんて、お互いがすでに現役選手ではないからこそできることだ。

 『坂の上の雲』6巻読了。
 いよいよ奉天会戦と日本海海戦だ。
 しかし、正岡子規が生きていた頃の方が、素直に(いい話だなあ)と思えた。
 日露戦争に巻数の半分以上を費やすと、主題がぼけてしまうんじゃないか。

 特に予定のない平日の夕方は、駅からまっすぐスーパーに向かって買い物をするのが日課だ。
 しかし、冷蔵庫になにが残っているとか、自分が食べたいのは何かとか、そういうことは頭にない。
 スーパーに寄ることがくせになっているだけだ。
 入店して買い物かごを持つと、突然途方に暮れることもある。
 (何が食べたいんだ?)
 それがわからない時の買い物は、実は結構しんどい。
 同じスーパーに4年も通っていると、食材のパターンも読めてきて新鮮味がない。

 だからと言うわけではないが、いつもの食パンではなく、あえてホテルブレッドを買ってみた。
 なるほど、手にしてみると、生まれたての子犬みたいに柔らかい。

 うちに帰り、レタスとハムを挟んで食べた。
 パンは確かに柔らかいが、その日のうちに食べられないと損した気分になるだろうな。

 食後、2時間ほど仮眠をとり、11時過ぎからジョギング。
 小金井街道北上コースをとる。

 玉川上水のあたりまで、道路拡張工事のため、歩道が悪路になっていて走りにくかった。
 ゆっくりペースで新青梅街道の田無タワーまで行く。
 その辺りに行くのは、なんと5年半ぶりだ。
 バイクに乗らなくなると、行動範囲が狭くなるのだなあ。

 田無タワーの300メートルほど手前で道を南に曲がり、小金井方面へ戻る。
 それ以上近づくと倒れてきそうで怖かった。
 このタワーは、ライトアップされている色で、翌日の天気を予報しているのだと、バイク便時代の先輩が言っていた。
 何色が晴れなのか覚えていないが、今日は紫だった。

 99円ショップで買い物をしてから帰宅。