ビートルズアンソロジー

 朝8時起き。
 食欲があまりなく、ソーセージを1本だけ食べた。
 ネットで都内の小劇場について調べる。

 昼、野菜中心のおかずでご飯を食べる。
 カブの甘酢漬け、小松菜の辛子マヨネーズ和え、ほうれんそうとベーコンと卵の炒め物、カブの葉の味噌汁。
 2時半くらいに図書館へ行く。

 マグネシウムリボンのサイトをオープンした5年前の秋に、日記で散々読みたい読みたいと書いていた『ビートルズアンソロジー』を借りた。
 鞄に入りきらないほどでかく、そして重い。
 貴重な写真とメンバーのコメントがぎっしりと詰まっている。
 その量に圧倒される。

 難を言えば重すぎること。
 仰向けに寝っ転がって読むという芸当が不可能だ。
 百科事典のように机で開いて読む本であり、そういう意味ではCD-ROMにして売った方が良かったんじゃないかと思う。

 夕方、また雨が降り出した。
 鬱陶しい。
 走れないからストレスもたまってきた。

 夜、まぐろのづけ丼を食べる。

 『ビートルズアンソロジー』は、ハンブルグ時代まで読んだ。
 荒削りで、洗練さのかけらもなかったこの時代のビートルズを見て、のちの成功を予想できた人はいなかったろう。
 ジョージの童貞喪失話が面白い。
 蚕棚みたいな寝床で、他のメンバーはジョージが首尾よくことを済ませられるように、寝たフリをして息を潜めた。
 そして終わった時にいきなり起きて拍手をしたらしい。

 新日本プロレス中継をテレビで見る。
 5月14日ドームの中西・カシン組の試合。
 入りの少ない大会なのに、カシンは客席を大いに沸かせていた。
 負けた後のバックステージで、山本子鉄と交わしたやりとりも面白かった。

 「(悩んだ様子で)山本さん、どうすればいいんでしょう?」
 「練習するしかないよ」
 「いつから練習しますか?」
 「明日からだ」
 「今日からじゃないんですか?」
 「今日だっていいぞ」
 「今日は僕、予定あるんで(去る)」
 「なんだお前!」

 プロレス界全体を見ると、カシンのコメント力とおちょくり能力は突出している。
 (ちゃんと新聞読んでいるんだなあ)
 と思わせるところがすごい。
 昨年夏に全日本プロレスを解雇されたのも、ただの退団に色をつけるためにふった本人のネタという噂もある。
 最近暗いニュースばかりだった新日だが、どうせフリーの外敵レスラーを上げるなら、カシンを厚遇すれば色んなレスラーが得をするんじゃないか?
 今回のタッグバートナーである中西が、ここ数年で一番生き生きしたファイトをしたいたのを見てそう思った。