またも読む本がなく、小林信彦『おかしな男』を本棚から引っ張り出す。
2001年以降は図書館を利用する頻度が高くなり、本棚の本はあふれることなく収まっている。
買って数年経てば、本棚の本は淘汰されていく。
こちとら書棚スペースに余裕のある身分じゃないのだ。
そんな中、ここ十数年にわたって確実にスペースを確保する作家の一人が小林信彦。
あとは、筒井康隆、カート・ヴォネガット、椎名誠と続く。
夕方、実家へ。
パックの寿司を食べるが、足りなかったので野菜炒めを作る。
「子供達がクッキーを楽しみにしてるのよ」
と母に言われる。
コーヒーを飲む時のためにクッキーを焼き、余ったものを甥っ子達にあげたのだが、バター、小麦粉、砂糖、卵黄だけのシンプルな味が、2000年代生まれのミニ人間どもには新鮮だったようだ。
「うまいよおじさん!」
と言われりゃ、おじさんはハッスルする。
そういえば、売っているクッキー・ビスケットのたぐいで、シンプルなものは実は少ない。
Walkersのショートブレッドに人気があるのは、その味がシンプルで、素材を感じさせるからだ。
そういえば最近、ロイヤルエジンバラのショートブレッドを見かけない。
10年くらい前は明治屋で売っていたのだが。
実は、Walkesよりこっちの方が好きだった。
メジャーリーグ開幕戦。
松井が4打数4安打の大活躍。
WBC不参加によって、国賊でもあるかのような印象を世間に与えているが、こうして大活躍することでそんな印象は霧散する。
結果がすべて、と言い切りたくはないが、結果を出せば物事が好転するのがスポーツの世界だ。
城島が去った後のソフトバンクだが、心配ご無用とばかりの強さを発揮している。
ここ数年で、小久保、井口、城島という選手を放出しているにもかかわらずだ。
打率とか、防御率とか、選手の層とか、そういった数値のデータでははかれない強さが、今のソフトバンクにはある。
全盛期の西武、阪急と戦って欲しい。