独読書2

 8時半起き。
 この連休中は、前半に資料読み、後半に台本書きを予定。

 昨日作った鍋の残りを食べ、資料読みに入る。
 『教師』読む。
 数十人の教師から体験談を聞き、それをまとめたもの。
 テーマが多岐に分かれているところに好感を覚える。

 昼過ぎ、雑炊で昼食。

 『教師』読了。
 ある養護学校の教師の述懐が心に残る。
 その教師は関西弁を使う明るい性格の男で、養護教育をある意味で接待業と定義している。
 そこに職業にまつわる使命感というものはないのだが、
 「次は修学旅行や。万が一に備えて病院の手配もせなあかんし、車椅子の連中も沢山おるから、移動だけでもえらい大変やけど、何見せたろかなあ。子供ら、楽しんでくれるとええなあ」
 という言葉には、思わず腕組みして頷いた。

 椎名誠『春画』読了。
 故郷の土地を訪ねる折、封筒に春画を入れて死んでいった母親の記憶が交錯する話。
 アメリカに渡った子供達に妻と共に会いに行き、久しぶりの一家団欒を味わいながら、家族が通り過ぎていった過去を思い出す話など。
 『哀愁の街に霧が降るのだ』も途中から自伝的小説のようなものになってはいるのだが、自分自身に関することは巧妙にぼかして書いている。
 たぶん、照れがあったからだろう。
 『春画』の短編はどれも、読んでいるこちらがとまどうほど明け透けに、プライベートを語っている。
 何がそうさせたのだろうか。
 やはり、椎名誠も老いたということだろうか。
 しかし作品には、これまで向き合ってこなかっためんどくさいことに、真摯に向き合っていこうという意図が感じられる。
 もしかすると椎名誠が<小説>で成果を残すのは、還暦を過ぎたこれからなのかもしれない。

 夕方、久しぶりに冷麺を食べる。
 具は、豚肉とタマネギを炒めたもの、カニかまぼこ、キムチ。

 夜、MovableTypeの設定をする。
 初めてづくしであり、なおかつ参考資料が乏しいため、なかなか進まない。
 とりあえず引越しは済ませたが、まだ動作におかしい部分がある。
 当分はメンテナンスしつつのブログ更新が続くだろう。