動きと肉体馬鹿

 今回の芝居に使う音を大体決めた。
 細かいきっかけは抜いていないが、これしかないだろうという感じ。

 うちにはFAXはないので、もしもFAXを受信する必要があるときは、パソコンをつけっぱなしにしてFAXソフトを常駐させる。
 コールされることで電源がONになるシステムを構築するほど、FAXの利用頻度は高くない。

 台本が108ページに到達した。
 偶然、煩悩の数と同じになった。
 120ページ以下におさめれば、1時間50分くらいの芝居になると踏んでいるのだが、まだ通しもしていないのでどうなることかわからない。
 台詞のテンポが速ければ、もっと短くもなるだろうが。

 夕方、高円寺へ。
 家系ラーメンの店で腹ごなしをしてから、稽古場へ向かう。
 ところが、場所を間違えたらしく、ホワイトボードには見知らぬ団体名が書かれていた。

 本来の稽古場まで1キロ半ほど走る。
 着替えて走りたかったがスペースがなく、仕方ないので下はジーパンのまま。

 稽古場には玉山さんと志乃ちゃんが先に来ていた。
 志乃ちゃんは、7時からだとわかってきていたが、玉山さんは間違えたらしい。

 外で、黒ずくめの格好で筋トレをしていたら片桐到着。
 「すっげえ怪しい人」
 とつぶやきながら建物に入っていった。

 筋トレ、腹筋背筋がようやく100回通しまで回復した。
 腕立ては現状維持のまま。
 負荷をつける必要があるだろう。

 7時から稽古。
 新しく渡したシーンの読みをしたら、10分以上かかったので密かに焦る。

 限られた時間での稽古。
 限られているがゆえに、回りくどいことを避けることになるが、回りくどいことを最近していないなあとしみじみ思う。
 たとえば、アップ時間を2時間くらい取り、ジョギング、筋トレ、柔軟を済ませた後はみんなで公園に行きそこで30分くらい遊ぶとか。

 旗揚げ公演の時は、平日でも昼から稽古していたので、よく公園で遊んだ。
 プラスチックのバットとゴムボールを買ってきて野球をしたり、<カタチおに>などの鬼ごっこをしたり。
 警泥をしたこともあった。
 俺が育った江戸川区南部では、『泥警』と言っていた。
 サッカーもよくした。もちろんサッカーごっこのレベルだが。
 稽古でよく遊んでいた頃は、ことさら筋トレにはげむということはなかった。

 後半戦を中心に稽古する。
 役者の重心が高く、全体的にふらふらしている。
 それから、観客席に背を向けるということに、無防備になるきらいがある。
 あえて背中を向けるのならともかく、無防備な背中はまずい。
 それから、地面に根付いた立ち方ができる人が少ない。
 台詞を読みながら、体が微妙に揺れる。
 台詞が入ってからはまず、そこらを退治しないといけない。

 全体的には、肉体的に馬鹿になっていない。
 (いま、わたし、おれ、どんなことでもやれちゃう)
 みたいな雰囲気が欲しい。

 綾香がレアチーズケーキを作ってきた。
 そして、2年前の時と同じく、俺は一口も食えなかった。

 11時帰宅。