のらりくらりと聞く

鼻と喉の奥がはれぼったい。
これは風邪の兆候だ。
過去を振り返ってみると、10月下旬から11月にかけては、もっとも風邪をひきやすいようだ。
季節の変わり目に弱い大きな理由は、部屋にいるときの格好にあるかもしれない。
今年は11月になった今でも半袖短パンである。
季節はすでに晩秋といってもよいのだから、秋のほぼ3分の2を、夏の格好で通したことになる。
というよりも、夏の格好で通せたのだから、オレにとって今年の秋の3分の2は夏だったと振り返られる。
4月から10月までの長い夏だったと言い切れる。

で、遅まきなら今日はスエットの上下を着込み、北風小僧の寒太郎に備えた。
しかし体調はすでに悪い。
悪くなってから備えるという後手後手対応だ。

夕方実家へ。
親戚の話を、両親からさりげなく聞く。
芝居の参考にするなどと前置きしたら、相手はおもしろおかしく話そうとしてしまし、話のリアリティが損なわれる。
ベテラン刑事が世間話をしながら、のらりくらりと犯人を追いつめるような具合でいく。

明日土曜日に稽古をするための、わずかなテキストを書いてみた。
冒頭シーンのイメージはできているのだが、稽古場で作っていくという感覚を、ト書きや台詞に込めていくのは実に難しい。