つまらない男になり損なった男

クレイジーケンバンドの新曲『てんやわんやですよ』聴く。
ほとんど日本語の歌詞を、まったく違和感なくソウルになじませる技は、もはや日本一だ。

クレイジーケンバンドの音楽は、一言で定義しづらいと思う。
ファーストアルバムから去年のアルバムまで順に聴くと、一つのジャンルでくくることの出来ない多様性を感じる。
かといって<なんでもあり>というわけではない。
決してぶれない軸がある。
その軸は<横浜>だろう。
あるいは<横浜発信アジア>か。

古谷実『わにとかげぎす』今週の連載を読む。
サイトーくんのエピソードが面白かったので、彼が去ってからどうなることかと思っていた。
というよりも、あれだけ面白いキャラクターをあっさり退場させて大丈夫か心配だった。
が、ここ数回の連載を読む限り、その心配は杞憂だった。
やはり主役は富岡なのだ。
この作品は、やはり前作『シガテラ』を抜きにしては語れないだろう。
『シガテラ』の主人公オギノが南雲さんと出会えないまま30歳を迎える。
それが富岡の姿だ。
『シガテラ』ラストシーンでオギノは、
「僕は、つまらない奴になった」
と独白している。
富岡は、つまらない奴になり損なった男なのだ。

昨日に続いてアジを買う。
二日続いてなめろうというのも芸がないので、久しぶりに干物を作った。
干物は日当たりより風通しが重要らしい。
南側の窓に干物ネットを吊すと、風がいい感じに吹き抜けていた。
3時間ほど干したものを夕食に食べる。
小さいアジだったので食べるところが少なかった。
刺身にした方が良かったか。