カモちゃんの死

昼過ぎ、くしゃみと鼻水が止まらなくなった。
ティッシュペーパーが手放せず、目の前の仕事に集中できなかった。
辛い午後だった。

夕方中目黒で稽古。
少しずつ芝居の輪郭が見えてきたが、全体像はまだ不明。
5本中4本の芝居に出ることになった。
中年キャラ、チンピラ、後輩キャラ、紳士キャラの4つを演じる。

紳士キャラの芝居を稽古した。
ゲイを連想させるシーンがあり、喋りは紳士風にして欲しいとのこと。
他の芝居でやるキャラクターと、どうすればかぶらないようにできるか、そればかり考えていた。

11時過ぎ帰宅。
ポリスのライブビデオを見る。
1983年のシンクロニシティーツアーのもので、3人とも若く、ステージを飛び跳ねている。
スティングは金髪を逆立て、カラフルなボロ衣装をまとっていた。
鳥人間かと思った。

『見つめていたい』が大ヒットしていた頃のステージなので、観客の熱狂はもの凄かった。
このツアーでは日本にも来る予定だったらしいがキャンセルされ、ポリスはそのまま活動を停止してしまった。
初期の曲『So Lonely』のPVは日本で撮影されている。
都営浅草線の中を3人が歩いたりするやつで、Youtubeでも観られる。
鴨志田穣が亡くなった。
<カモちゃん>のあだ名で知られている、西原理恵子の元・夫だ。
偶然にも先週『インド怪人紀行』を読み返したばかりだった。
西原さんの『毎日かあさん』では、西原家に出戻ったように描かれていた。
喪主は西原さんがつとめるらしい。
ご冥福をお祈りします。