座組みのムード

土日は延々食べ続けていたような気がする。
特に土曜の二次会は、参加人数の二倍分ある料理と酒に対し、残してはもったいないという精神で立ち向かったので、日曜の夜になってもまだお腹に食べ物が入っているような気がしていた。
今日になっても精神的な満腹感は持続していた。
昼飯にやっとラーメンを食べただけで、あとは夜まで何も食わずに過ごした。

たまには写真でもアップしてみる。

書くことがない。
先週末に散々みんなと話したことでも。

一昨日の夜飲んでいて、OXカンパニーの話になった。
2003年の『ダイナモ』以来、活動休止状態にある。

2001年にマグネシウムリボンで『ギョーザ大作戦』を上演した頃。
我々の本番の一週間前に、OXカンパニーの公演があった。
『薔薇の愛した男たち』という芝居。

内容は、二人の男のエロ遍歴といった感じで、細かいところは覚えていない。
ストーリーは荒く、勢いに任せて書き殴ったという印象があった。
それでも大変面白かった。

おそらく、26歳から28歳の役者が稽古場に集まって日々稽古していく中で、同世代感が強烈な連帯意識を生み、怖い物知らずのムードを醸していったのだろう。
そのムードがプラスに作用した。

翌年の『感覚ストリッパー』や、2003年の『ダイナモ』には、同世代感が欠けていたように思う。
「またOXやりたいね」
と過去の出演者が言うのを何度か聞いた。
それはつまり、『薔薇の愛した男たち』よ再び、という願いなのだと思う。

マグネシウムリボンの過去公演でいえば、1998年にやった『俺のつむじ風』がそうした公演に近かったと思う。
全員が20代で、感覚的にも似通っていた。
そして『ギョーザ大作戦』は、『俺のつむじ風』よ再び、という気分で書いたホンだった。
だが、再びという結果にはならなかった。

稽古から本番に至る<座組みのムード>は、コントロールできるものではないのだろう。
関わる人間全てが思い切り楽しんでいる公演を客として見に行き、つまらなさに呆れたことは何度かある。
そんな時客にとって、関係者の<楽しんでいるムード>は仇になる。

幸運なことに『薔薇』はそうしたことにならなかった。
観客は出演者の同時代気分を好ましく感じていた。
劇場に生まれたグルーブ感は、ある種の奇跡だったと思う。