あの本にさよなら

開高健『開口一番』読む。
先々週の土曜日に古本屋で買った。
しかしページをめくるうちに、一度読んだことがあるような気がしてきた。

bog内検索で調べてみたが、同名の著書を読んだことは書いていない。
読んだのに日記に書いていないのか。
それとも本当に読んでいないのか。

でも開高健の文庫本は古本屋でしか手に入らなくなっているから、一冊でも増えるのはいいことだ。

夕方、モチメに電話。
本日の入稿が無事に済んだことを確認しほっとする。

ラムがあったので、ネットで適当なカクテルレシピを探す。
ボストン・クーラーが材料集めも簡単そうだったので、作ってみた。
旨かった。
が、ぐびぐび飲んでしまいそうで怖い。

『グインサーガ』を処分することにした。
100巻で終了とのふれこみだったが、一昨年100巻に到達し、現在は114巻が刊行されている。
かつて熱心に読んだファンの一人だが、もういい。
もう、買う気がしない。

とはいえ、30巻あたりまでの面白さは、和製ヒロイックファンタジーとしては出色だと思う。
特に、主人公のグインがケイロニア王になるあたりまでの展開は、冒険譚として非の打ち所がない。

だが、それ以降は暗い展開が続く。
イシュトヴァーンはアリの妄執の影響を受け、酒浸りの暗い暴君になり、
レムスはカル・モルの呪縛によって暴君になり、
アムネリスはイシュトヴァーンに裏切られ、子供に呪いの名をつけ自殺し、
シルヴィアは淫魔にたぶらかされおかしくなり、
スカールは不死の病に冒され、
ナリスは拷問のため足を切断し、後には死にいたり、
マリウスは夫婦生活に倦み、オクタヴィアと娘を置いて旅立ち、
カメロンはイシュトヴァーンの魂を救えず疲弊していき、
主人公のグインは1巻から積み重ねた記憶を再び失うことになる。

ろくなことがない。
これでは100巻で終了など望むべくもない。

100巻以降はますます完結にはほど遠い展開となっているように見える。

というわけで、もういい。

もういいけど、すごく感謝している。
少なくとも、2週間で文庫本を34冊も読むという体験は、グインサーガと出会うまでしたことがなかった。
山手線に座り、ぐるぐる回りながら5冊読み、バターになりそうになったこともあった。

若かったということもあるだろう。
処分する前にもう一度読み直そうか。
いや、もうそんな時間はないだろう。
さようなら。