死を扱う物語

10時起き。
だらだら寝ていた。
ソーセージ、目玉焼き、肉じゃが、炊き込みご飯で朝飯。

昨日よりも暑かったが、屋上に上がるのはやめた。
そろそろ秋を受け入れないといけない。
夏はもう死んだのだ。

3時半にうちを出る。
新宿にて観劇。

末期癌患者専用の病院が舞台となっていた。
<末期癌>と<病院>の二つがあると、話の流れがある程度わかってしまう。
それは仕方のないことだ。

かつてバンドをやっていた女性患者が、仲間達と一緒に演奏するシーンがあった。
その演奏が、かなり下手だった

女性患者のクラリネットは、症状が悪化して立つのもやっとという設定で技量不足をごまかせる。
しかし、他のメンバーの下手さがかなり辛かった。
演奏する曲が「カノン」というのも、好みの問題ではあるけれど、選曲のセンスとしてはいかがなものか。

「彼女は死にかけているんだよ!」
と怒鳴り、演奏を止めさせようとする若い医師の台詞があった。
しかし物語の流れとしては当然、
「彼女の好きに」
やらせてあげることになる。
だが、よりによって曲が「カノン」で、バンド編成がピアノ、エレキギター、ベース、クラリネット、ボンゴ、ダンサー二人で、演奏がメタメタだったら、下手なギャグシーンよりも笑えてしまう。

やはり、身近な死を扱う物語は難しい。
特に、涙が絡むと難しい。

帰りの電車で、今まで見た映画やドラマや漫画やアニメや演劇で、一番感動した<死>のシーンは何だったろうと考えた。
たくさんありすぎるので、思い出した順に5つずつあげてみよう。

映画だったら・・・
『ビッグ・リボウスキ』で、死んだドニーの遺灰を海にまくシーン。
『ベティ・ブルー』で、ベティが恋人に首を絞められて殺されるシーン。
『赤ひげ』で、藤原釜足の臨終場面を加山雄三が思い出すシーン。
『東京物語』で、妻の葬式が終わり、たった一人で座っている笠智衆のたたずまい。
『HANA-BI』のラスト

ドラマだったら・・・
『傷だらけの天使』最終話
『木更津キャッツアイ』オジーが死ぬとこ
『探偵物語』最終回
『秀吉』本能寺の変の渡哲也と、雷雨の中で吠える竹中直人
『太陽にほえろ!』ラガー(渡辺徹)の殉職

漫画やアニメだったら・・・
『火の鳥望郷編』ロミを埋葬しながら、牧村が『星の王子様』を読んで聞かせるシーン。
『タッチ』和也の死。
『ガンダム』映画版ならララアの死。テレビ版ならミハルの死。
『あしたのジョー』最終話。
『デビルマン』説明不要。

演劇だったら・・・
『半神』「そんな音を作ってやろう」のシーン。
『飛龍伝』美智子の死と山崎の死。
『水の戯れ』ラストで、樋口可南子を撃つ竹中直人。
『ダブリンの鐘つきカビ人間』やはりカビ人間のラストかな。
『熱海殺人事件』92年オーソドックス版の、アイちゃんが死ぬところ。

暇なことをしていたらあっという間に電車は西荻に着いた。
7時40分帰宅。
スパゲティを食べる。

9時、ジョギング。
昨日と同じコース。10K。
汗の量は昨日と全く変わらず。
ペースはやや早。
欠かせないiPod shuffle。

iPod shuffleには、クレイジーケンバンドの曲ばかり入れている。
ファーストアルバムから順に、この前出た『SOUL電波』まで、気に入った曲を中心に。
菅原愛子ちゃんの声がどんどん良くなっていくのが判って面白い。
「夜の境界線」を今聴くと、愛子ちゃんの声が若くて驚く。
まだ22歳くらいだったのだなあ。

『SOUL電波』は相変わらず聴きまくっている。
やはり、「タオル」と「路面電車」は、強烈な名曲だ。

「タオル」は出だしのハーモニーが素晴らしい。
一瞬で聞き手を真夏のプールサイドに誘う力がある。
<サマー・ブリーズ>
<甘い>
<ヤバイ>
ハーモニーはこれらの歌詞で韻を踏んでいる。
日本語は韻を踏んだ詞よりも五七調の方が耳に心地良い。
だが、この曲のハーモニーを聴くと、言葉遊びレベルの軽さで踏まれた韻が、極上の心地よさを与えてくれる。

「路面電車」は、お盆を歌っている。
つまり、リスナーは日本人限定。
歌詞は驚くほど映像的だ。
各方面のクリエーターを刺激してやまないだろう。
おそらく、横山剣さんのことだから、深く考えずに音楽重視でさらさらっと書いた歌詞なのだろうけど。
この曲の歌詞がはらむイメージは、映画一本分に匹敵する。
「この曲を使いてえ!」
と思う映画監督やシナリオライター、アニメ作家やゲーム作家は、ごまんといるんじゃないか。

10時過ぎ帰宅。
Tシャツは速攻で洗濯機行き。

YOUTUBEで北村一輝の演技を見る。
「アキハバラ@DEEP」の中込役の演技が良い。。
かっこいい。
主演の「龍が如く」では、クレイジーケンバンドの「黒井傷跡のブルース」が使われている。
かっこいい。