キーボードもマウスも無視か?

朝はかなり冷え込み、10度を下回った。
コートが必要なほどだった。

クラウス・フォアマン『ザ・ビートルズ/リメンバー』読む。
ページの所々に、クラウスの書いたイラストが載っている。
楽しいイラストが多い。
楽しいエピソードももちろん多い。
バングラデシュ救済コンサートにクラウスが出演した時のこと。
バックステージではジョージが、やらなければならないことのために文字通り走り回っていた。
出番を待つクラウスに、ジョージの妻・パティが言った。
「あなたコンサートでこれを着るつもりなの?」
気づいたジョージがパティに、クラウスのために衣装を用意してくれないかと言う。
もちろんと答えたパティは出かけて行き、クラウスのための衣装をあつらえて戻ってくる。
蝶のついたベルベットのズボンと、ベルベット素材のシースルーのシャツ。
(僕がこれを着るのか?)
とクラウスは思ったという。

このエピソードをふまえた上で、バングラデシュ球財コンサートのDVDを観ると、非常に味わい深いものがある。

夕方実家へ。
麻婆豆腐を作って食べる。

父がテレビ版のガンダムを観ていた。
CMが随分古いものだった。
オレが高校3年生の時に録画しておいたものだ。
テレビ東京で朝の7時40分から毎日やっていたのだ。
父はソロモン攻略戦から最終回までをひと息に観た。

隣の部屋でその音声を聞きながら、橋本治の書いた短編『組長のはまったガンダム』のことを思っていた。
ガンダムを知る者なら、抱腹絶倒しつつも考えさせられることになる名作短編だ。
病院で意識を取り戻した組長が最初に発したひと言が泣かせる。

頭ではそんなことを考えていたが、手は別のことに使っていた。
PCのハードディスクケーブルを交換したのである。
ところが、蓋を閉じて電源を入れると、USBキーボードとマウスを認識しなくなっていた。
ウィンドウズのロゴが出るあたりで、Num Lockのランプが消えるのである。
接触を調べたり、別のソケットに差し込んだり、他の周辺機器を外したり、セーフモードで起動したり、果ては回復コンソールを使ってみたり、色々な手を使ってみたのだが、どうしても認識しない。

仕方ないのでウィンドウズの修復インストールを試してみた。
これをやるとウィンドウズがアップデート適用前の状態になるし、色々なソフトを再インストールしなければならないので面倒なのだが、背に腹は代えられないという気持ちだった。

結果は、キーボードだけは認識した。
しかし、マウスは認識しないままである。
どういうことなのか。
マウスそのものが壊れてしまったのか。
ハードウェアのデバイス・マネージャを開くと、マウスの存在を認識していない。
認識しないデバイスのドライバは、インストールもできない。

1時過ぎまでそれらの作業を行ったが、徒労に終わった。
こんど、自分のうちで使っているマウスを実家に持っていこう。
そして、再インストールを試してみよう。
ああ、面倒くさい。