コミュニケーションの醍醐味

昼、覚える作業から分析する作業へと徐々に移行する。
対象はAccessDB。
それぞれのテーブルやクエリが何のためにあるのかを、地道に調べていく。
難しいというよりもややこしい。
棚の沢山ある倉庫で棚卸しをするようなものだ。

作業に熱中すると自分だけの世界に入ってしまう癖がある。
若い頃は他人にどう思われているかとても気になったから、熱中している時でも同席する人と積極的に喋るようにした。
相手が無愛想だと気になった。

30を過ぎた頃から<人は人、自分は自分>という考え方が身についてきた。
対人関係が楽になった反面、無愛想で取っつきにくい人間だと思われることも多くなった。

何事も行き過ぎは良くない。
芝居をやっているならなおさらだ。
コミュニケーションは難しいと改めて思う。

夕方稽古。
小田さんとの絡みをやる。
こちらの台詞のニュアンスが少しでも変わると、小田さんの表情が微妙に変化する。
変化したその表情にこちらも反応する。
まことに楽しい。

徹頭徹尾、芝居を受けてくれる小田さんのスタイルは、ほうき相手に名勝負を作るといわれた、アントニオ猪木のプロレススタイルに似ている。
こちらの<引き出し>が尽きたら、すべて持って行かれる。
だからこちらも必死に、受けなければいけない。
極限まで集中することの心地よさがある。