FLIPLIP本番と、夢の中のスペシャルゲスト

午前中仕事。
昼休みにノート片手にプロット書き。
手帳が『ジャック』のアイディアノートというべきものになっているが、どの場面に使うかなどの分類はされていないため、それを読んだだけではどんな話になるかわからない。
そこで大学ノートを用意し、芝居の時間軸に沿ってアイディアを並べていく。
これがプロットになる。

昼過ぎ、思わぬ空き時間が取れた。
本当は空き時間じゃないのだけれど、うまいこと抜け出してドトールに避難できた。
2時半まで続きをやる。
だが、書いていて全然面白くない。
まとまればまとまるほど面白くなくなっていく。

3時に退社。
4時前にアトリエフォンテーヌへ。
ゲネプロが丁度終わるところだった。

自分のために場当たりの時間をとってもらっていたので、登場する3シーンを確認する。
衣装はスーツそのまんまだ。

楽屋で出番を待つと息苦しかったので、劇場裏のたまり場で本番を待つ。
ダブルキャストのため登場する役者さんが多い。
顔と名前が一致しない人がほとんど。
気を遣ってもらい、挨拶を返すが、名前が思い浮かばないと心苦しい。

7時開演。
最初の出番が8時頃。
1時間楽屋そばで待つが、久しぶりに緊張した。
出番が来てはけ口に待機した時、緊張感が高揚感に変わるのを意識した。
両方ともアドレナリン効果なのか。だとすればその量の問題か。耐性か。

本番は無事終了。
直前の緊張感が懐かしく思えた。

初日打ち上げに参加。
トシさん、ハチさん、かおりさんが先に飲んでいた。
場を暖めていたとの評をもらう。
台本をなるべく変えないでやるのを目標にしていたので、嬉しかった。
相手役の浅川さんと少し話す。
稽古中はあまり話せなかったが、本番を経過したからこそ話せる距離感というのもあるのだなあと思った。
11時半に退出。

そういえば連休中に変な夢を見た。
この舞台の本番を迎えているが、台詞が全然入っていない。
楽屋で覚えようと思い劇場に行く。
劇場へは林を通り抜け、崖を降りなければならない。
崖下に劇場が見えてきた。ところが、劇場裏にハジメちゃんがいる。
ハジメちゃんの周りには騎馬武者達がいて、彼の指示を聞いている。
「…は絶対なにも覚えてきて…劇場に入ったら出口…塞いで追い詰めて…心臓を…が…切り落とし…」
物騒な言葉が断片的に聞こえてきて、瞬時に、
(これは俺を殺す相談をしているのだ)
と判断した。
そっと林へ戻るが、騎馬武者達が気づいて追いかけてくる気配がある。
全力で走るが、相手は馬に乗っている。
林の中に竹藪があった。
誰かいる。
天皇陛下と皇后様、それにおつきの面々だ。
陛下は白い帽子を被り、ポロシャツとスラックス姿で、シャベルを使って丁寧に竹の子を掘っていらした。
(陛下のおつきに混ざれば、騎馬武者達も手が出ないだろう)
そう思い、可能な限り上品な顔を作ってご一行に混ざり、竹の子掘りを始めた。
騎馬武者が背後の林を駆け抜けて、俺に気づかずどこかへ行ってしまった。
陛下を見ると、怪訝そうな顔をしていらした。