2回通してさらに1回読んで初日

朝、冷凍ピザを温めて食べる。
こういうピザを食べるのは久しぶり。
あると、意外と便利だ。
軽食にいいし、ワインのあてにもいい。

9時から1時まで仕事をし、昨日と同じ店で油淋鶏定食を食べる。
2時に劇場入り。
芝居を一度通し、菊本さんから部分的な指摘を受け、少し休んでから二度目のゲネをする。

5時過ぎ、本番の準備に入る。
さかしたさんの台詞も含め、台本を最初から最後までぶつぶつ読む。
全部読んでも1時間かからないので、手頃なアップだ。
劇場が地下にあるので、時々階段を上ってメールの受信をする。

7時開場。
開場してしまえば、あとは本番を待つだけ。
占い代わりにソリテアをしてみたりするうちに15分が過ぎる。

キューが入り、舞台に出ていく直前、久しぶりに手の震えを感じた。
緊張している。
2年前、FLIPLIPにゲスト出演した時以来だ。

暗転、板付きで、芝居が始まる。
ベンチに座り、人待ちをしている男に自分を同化させる。
明かりが入ると、お客さんの姿が目に入る。
ライトのため、表情まではわからない。

序盤、ベンチに座ると音がするという下りで、クスクス笑いが起きる。
稽古でやっていて、そういう風に笑いが来るとはまったく思っていなかったが、まあ、そういうものだろう。
中盤からは緊張も解けた。
さかしたさんもノってきたのがわかった。

女を残して男が去るラストを終え、一足先に楽屋へ戻る。
ややあって暗転し、明かりがついてカーテンコール。
さかしたさんがお辞儀をしてから、自分が出て行きお辞儀をし、最後に二人でお辞儀をし、楽屋へ戻った。

「お客さんが優しかったね」

と、さかしたさんがつぶやく。

「ともあれ、お疲れ様でした」

と挨拶する。

知恵ちゃん、森さん、平木君来る。
平木君、『顔と名前』立て替え分のレシートを持ってきたので、その場で精算をする。

9時過ぎ、さかしたさんと一緒に劇場を出る。
初日が明けたということが、感慨深かった。
打ち上げ場所をどこにするか話し、明日色々見てみると伝える。

池袋でさかしたさんと別れる。
西友で買い物をし、10時過ぎ帰宅。
どういうわけかベルトが切れていた。