お手本

7時20分起き。
鮭、お煮しめ、白菜漬け、納豆、味噌汁の朝食。

鞄に入れる本を探すが見あたらなかった。
昨日実家に置き忘れてきたようだ。

8時過ぎに家を出る。
今日から仕事始め。

電車は空いていた。
まだ休みのところが多いのだろう。

昼、ローソンのイートインで、サラダ、チキン、サンドイッチを食べる。
隣の席に50代後半と思われる男性がいて、
「ふんんんーっ」
「はんんんーっ」
という、咳払いの変種みたいな音を、1分に1回のペースで立てていた。
すごく気になった。

夕方4時、暮れに頼まれた仕事が半分終わる。
一日中淡々と仕事をしていたので、気がついたらそこまで進んでいたという感じ。

買い物をして7時帰宅。
寒かった。

チャーハンを作って食べる。
具は余った蒲鉾。

『スタインベック短編集』読了。
最後の作品「怠惰」のラスト、父子が都会へ戻っていくシーンの余韻が心地よかった。

夜、久しぶりに『千と千尋の神隠し』を見直す。
通して見たのではなく、見たいシーンだけ抜粋。
銭婆のところへ向かう電車のシーンが、昔から大好きだ。
音楽も美術も美しい。

続いて『カリオストロの城』を見直す。
湖の水が引いて、ローマ水道が現れるシーンから、エンディングが終わって暗転するまでの時間が、およそ5分半だった。
たったそれだけの間に、ルパンがクラリスを抱きしめようとしてこらえるシーンや、銭形の「あなたの心です」という名台詞のシーンが入っている。

ちなみに『千尋』では、豚の中に両親はいないと千尋が答え、「大当たりー」となったところから、エンディングのスタッフロールが流れ始めるまでが、わずか3分15秒だった。
その間に、湯屋からの脱出、ハクとの別れ、両親との再会、トンネルから元の世界へ、ほこりだらけの車など、見所がぎっしぎしに詰まっている。

黒澤明『天国と地獄』で、子供達二人が西部劇ごっこをしている時、三船利郎演じる権藤が言う台詞がある。
手元にDVDがないので引用は出来ないが、インディアンだからって逃げてばかりいるな、保安官を待ち伏せしてやっつけてやれ、どっちも負けるな、という内容だったと思う。
権藤がどういう人間なのか、この台詞だけで非常に多くのことを説明している。

お手本だ。