ジョージの二面性

落合博満『采配』読了。
中田宏『政治家の殺し方』読み始める。

ビデオ編集、日々こつこつと進める。
ジョージ・ハリスンの編集をした。
ビートルズ時代からソロ時代にかけて。
60年代後半から70年代前半が中心。

『Hello Goodbye』のPVで、ジョンとポールにはさまれてギターを弾いているジョージは、どうして浮かない顔をしているのだろう。
視線はカメラの方を向いておらず、心の中はインドのことばかりという印象だ。
実際、インドに行くのはリリース直後なのだが。

1968年のジョージは、もしかすると一番ハンサムな時期だったかもしれない。
髭を剃って、テレビで『Revolution』を演奏していた頃など、イケメンとしか言いようがない。
インド行きで何かが吹っ切れたのだろうか。

その後『Let It Be』のセッションで再び沈鬱な表情になり、ビートルズ解散を迎える。
バングラデシュ救済コンサートの頃は、沈鬱さが見た目の印象にプラスに転じていたと思う。
70年代半ば、パティと離婚してから、やけになったように明るく振る舞う時期もある。
「ジョージには二面性がある」
と、スコセッシ監督のドキュメンタリーで、ポールを含む何人もの友人が言っていた。
内面的なことを指していたと思うのだけど、エリック・アイドルとコントを演じるジョージと、ハレ・クリシュナを唱えるジョージも、そんな二面性の表れではないかと思う。