一日、食を断つ

ぱっとしなかったり、大丈夫だと思ったり、そういうリズムを刻みながら日々を生きているが、たとえばひと月ごとのように集計をすれば、自分の状態の平均値というものがわかると思う。
その平均値がこのところ低めだった。
ここは意識的に精神を上げていかないと。
走る時間があるのなら、毎日15キロ走るなどの負荷を自分に与えることで、一種の「行」のような効果を期待できる。
だが今のところ走る時間はない。
そこで、荒療治として、今日一日だけ断食することにした。
気分が低い状態の時に、生命の維持に反する負荷を自分に与え「生」から遠ざかることで、逆に「生」と自分の距離感がつかめることがあるのだ。
自分の心と肉体で何度も体感してきた方法なので他人に勧めはしないが、突拍子もない方法ではないと思う。別に変でもなんでもない。
『戦場のメリークリスマス』でも「行」として捕虜に断食させるシーンがあった。

夕方鍋横で稽古。
朝からそれまでに空腹感は二度訪れた。
一度目の空腹感は午前中。
二度目は午後三時過ぎ。
二度目の方が一度目よりも苦しい。
そして三度目は二度目よりも苦しいのだ。

幸い、三度目の空腹感が来る前に稽古を終えることができた。
内蔵も、いい休暇になったと思う。

10時半帰宅。

Youtubeで、昨年から今年にかけて行われたジュリーのコンサートツアーのドキュメンタリーを見た。
タイガースのメンバーが再び集ってのツアーで、目玉はピーこと瞳みのるの復帰。
40年ぶりにステージに上がることが決まり、数年前から毎日数時間ドラムを叩いてきたという。
タイガース解散後一切公の場に姿を見せず、猛勉強して慶応大に入学した人らしい、努力のエピソードだ。
画面で見る瞳みのるさんは、ジュリーよりもタローよりもサリーよりも5歳以上若々しく見えた。

岸辺一徳がベースを弾く姿が格好良かった。
さすが元井上堯之バンド。