古いPCの思い入れ

512MBのSD-RAMが届いた。
古い規格のパソコン用メモリだ。
ゼロ年代初期まで使われていた。

実家のPCに差すため、1000円のものを通販で買った。
Geteway Neo。
これまでもブログに色々書いてきた一体型パソコンだ。

発売された当時はiMacが登場したばかりで、一体型のデザインがブームとなっていた。
Neoはそのトレンドに乗った。
拡張性なし。
時代遅れになるのも早かった。

マザーボードはintel 810。
正確には、intel 810-Lというもの。
メモリスロットが一つしかなく、最初は64MBのメモリが差さっていた。
ハードディスクをつなげるケーブルの速度は、Ultra ATA/33というもの。
その頃出始めたケーブル規格だが、現在主流と思われるS-ATAの5分の1程度の速度しか出ない。
噂によると、マシン設計時点ではWindows98のSEがリリースされておらず、ATA/66が未サポートだったためにそうなったらしい。
ATA/66は2倍、ATA/100は3倍の速さがある。
これらが使えていれば、まだマシだったのにと思う。

どんなハードディスクをつなげても、アクセス速度は限定されてしまう。
ハードディスクを外しSSDドライブを接続しても、ケーブルに制限があるから大した速度向上は見込めないだろう。

メモリは256MBのものに差し替えている。
WindowsXPを使用するには、ぎりぎりの容量だ。
ハードディスクへのスワップが発生した途端、時空がゆがんだかと思うほど、体感速度が遅くなる。

これをなんとか解決したかった。
それで今回メモリを買ってみた。

たぶん無理だろうと思う。
intel 810は、256MBまでのメモリしか認識してくれない仕様になっている。
両面実装タイプで、一つのチップが最大128MbitまでのSD-RAMしか認識しない。
128Mbitかける両面16個イコール256MBというわけで、今が最大値なのだ。
買ったものは一つのチップが256Mbitだ。

それでも、何とかしてやりたいという気持ちがある。
初めて使ったWindowsPCであり、今と比べものにならないくらい、一生懸命触ったパソコンだったからだろう。
自分が思っている以上に思い入れがあったのだなと、無駄とわかっている買い物をして思った。

夕方、西荻の「ラーメン大へ」
つけめんの野菜増し増し食べる。
いつもの通り、タワーが出来るほど野菜を盛ってくれた。

『湯けむりスナイパーPart3』の2巻が届いた。
花鳥風月編の面白さには遠く及ばないが、Part3の1巻より面白かった。
一話完結ものとして読めば、人間関係が完成されているので、安心して読める。